看守プレイにとろける時間を今宵もまた (Page 2)
自然と胸を張るような形になる。
山井さんは私の胸の頂きを弾いた。
「きゃっ…」
「その口もふさいでおこうか」
布でできた猿ぐつわを噛まされる。
牢獄セットには鏡がないのが残念だ。
自分の痴態がよく見えて、あれはあれで興奮するのに。
「お仕置きの時間だ。有沢香奈」
フルネームを呼ばれただけで、私の愛液はたらりと漏れた。
*****
焦らすように胸が揉まれる。
指の腹で柔らかく触られる。
早く早くと欲しがる下半身を、何度も脚の間に置かれた山井さんの膝に擦り付けているから、看守のズボンはすっかり濡れている。
「淫乱だな、有沢」
そう言って山井さんが私の胸の頂きを軽く噛んだ。
「んんっ」
喉の奥から快楽の声が漏れるけれど、猿ぐつわに吸収される。
「そんなにこれがほしいか?」
山井さんがズボンの前を広げる。
お目当てのものが露わになる。
すっかりギンギンになった肉棒に私の目はとろけきり、コクコクとうなずいた。
「しょうがないやつだ」
山井さんがつけていた白い手袋を口で外した。
素手で肉棒を持ち上げ、彼はそれを私の入り口にあてがった。
私の腰が自然と動く。
早く。早く。早く。
「拘束されて感じるこの変態が」
山井さんの声に笑みが混じっていく。
私が変態なら山井さんはドSだ。
亀頭が擦れて気持ちいい。
山井さんがどんどんと侵入してくる。
ローターを外してから、物足りなかった下半身が充足していく。
「まったく何人の男をくわえ込んだらこんなに受け入れやすくなるんだ、有沢」
「……」
山井さんのが奥まで入って、私はもう達しそうになっている。
山井さんが腰を動かす度に、ビクンと体が動く。
「っ…っ…」
猿ぐつわに吸われて声にならない喘ぎ声を上げながら、私は最奥を突かれ絶頂を迎えた。
「まったく…」
どこか柔らかな声が、私に降り注ぐのを遠くに聞きながら私は気を失った。
*****
「おはよう」
素っ気なく身なりを整えた山井さんが言う。
気付けば規定の時間が経っていた。
まるで何もなかったかのようだけど、山井さんの膝には濡れた跡が残っていて、あれらが夢ではないことを教えてくれる。
手錠が外される。
だらんと手が落ちる。
寝ている間も手錠をしていたものだから、肩がずいぶんと凝っている。
猿ぐつわを外される。猿ぐつわと口の間によだれの糸が引いた。
山井さんは手袋をした手で私の口周りを拭うと、フンと鼻を鳴らした。
「もう二度と帰ってくるんじゃないぞ…なんてな。またのお越しをお待ちしております」
「はい…」
正直に言えば、最後まで看守として接してほしいけど、ワガママは言えない。
私が買ったのはここまでなのだから。
次はいつ来られるだろうか。
心待ちにしながら私は身なり整え店を出た。
Fin.
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