覗き穴の劣情 (Page 4)
男が、開かれた彼女のあそこの前に顔を寄せる。そんなに近くては、息がかかってしまう。
いや、わざと。男はきっとわざと彼女の敏感になっているところに息を吹きかけている。そう、考えが至ったとき腰にゾクゾクと快感が走った。
彼女は顔を俯かせてしまったので、もうぼくからは表情はわからない。けれど、男からならはっきりと見えているだろう。
快楽に歪ませる彼女の淫靡な表情を。どれだけ艶っぽい顔をあの男に見せているのだろう。思いを馳せながら、ぼくは自分の陰茎を手のひらで包んだ。
彼女がビクッと肩を大きく震わせた。
なんだなんだと、ぼくも目を凝らす。
男が股縄をくいくいと吊り上げたようだ。
それで彼女が身体を善がらせる。
吊り上げられた股縄はより深く彼女に絡みつく。
……彼女の秘部は濡れているだろうか。濡れているに違いない。
男もそれをわかっているから、また一旦引いて、シャッターを切っているのだ。
どうにか縄をずらそうと、彼女はもぞもぞと固定された椅子の上で腰を動かす。
けれど動けば動くほど、濡れていれば濡れているほど、縄は彼女にしがみ付いて、逃れられない刺激を与えている。
深く食い込んだ縄がクリトリスの皮をもめくって、これ以上は触ってほしくないところに触り続ける。ぼくは彼女の我慢を考えて、ペニスの裏筋をなぞった。絶え絶えに息を漏らす。
男がもう一度彼女に、ずいと近づいた。ぼくまでびくりと反応してしまう。
ギリギリまで近く、男は顔を寄せる。鼻先がクリトリスに触れているのではないか、と思われるほど。
男が濡れそぼった彼女の芳香を存分に楽しむ。
男はふと顔を上げて彼女に微笑みかけ、彼女の太ももに掛かる縄に手を添えた。縄を辿って、お尻に手を回す。
そして首を伸ばして、今、舐めた。
舌を出して、彼女の蜜を舐め上げた。彼女は電流でも流れたように身を震わす。食い入るようにぼくは鼻息荒く、目を見開いた。
男は彼女の様子を伺いながら、舌を使って彼女を愛でる。
彼女の羞恥を掻き立てるため、音を立てて蜜をすすっているだろう。
わざと唾液を溢したりして、彼女の反応を楽しんでいるだろう。
ぼくは、彼女の勃起しているであろうクリトリスが尖らせた男の舌先で突かれる様を想像しながら、自身の亀頭を指で撫でた。
今二人ではどんな睦言が交わされているのだろう。
考えるだけで手は勝手に動いた。
レビューを書く