緊縛師に寝取られて (Page 2)
雄一が勃起不全になったのは4年前だ。
原因は定かではないが、男性にもマリッジブルーがあるならばそれかもしれない。
静香とふた回り以上も年上の雄一には持病があり、促進させる薬の服用はできなかった。
結婚前夜から今日まで、静香は肌寂しい夜を送っている。
「…なぜこんなことに…っ」
縛られたままベッドに倒されると、静香の目から涙が溢れた。
「静香、私に構わず思いっきり感じなさい。楠田さんに犯される君を、ここで見ているからね…」
そう言って、雄一はベッド脇の椅子に腰掛けた。
「失礼しますよ、奥さん」
裸になった楠田が、静香に覆い被さった。
甘いマスクに穏やかな声、夫とは異なる若い体温。
意思に反して静香の心音は高鳴っていた。
「安心してください。犯す、なんて言いましたけど、決して酷いことはしませんから」
楠田は静香の涙を拭うと、その手をゆっくり下ろしていった。
真っ赤な麻縄に締め付けられた白い肌の上を、楠田の指が滑っていく。
楠田の手が、搾り出された乳房の上で止まった。
「奥さんの胸…とても綺麗ですね」
若く美しい男に褒められて、静香は顔を赤くした。
楠田は耳元に顔を近づけると、雄一には聞こえないように囁いた。
「実は、縛っている時からこうしたいと思っていたんですよ」
そしていきなり静香の乳首にしゃぶりついた。
「ぁあんっっ」
急な刺激に静香はビクンッと、背中を反らした。
キツく縛られた胸は想像以上に感度が上がっている。
楠田は舌で乳首を転がしながら、反対の乳首を指で摘んだ。
「ひっ…んんッッーー」
「奥さん、声を我慢してしまっては旦那さんが残念がりますよ?」
楠田に言われて、静香は雄一の方を見た。
だらしなくスラックスを下げ、下着に手を入れている。
下着の布越しに、ペニスを上下に擦る動きがはっきりとわかった。
「やっぱりこんなの…おかしいわ」
「これで旦那さんの…いや、ご夫婦の悩みが解消されるかもしれないんでしょう?」
「そうかもしれないけど…」
「だったら、奥さんも協力してください」
夫の前で恥ずかしい目にあわされるなんて…想像しちゃいました。最後は二人の間でなんて。
めぐ さん 2020年12月3日