頼りない壁の部室でサークル仲間とはじめての体験 (Page 2)

「…!…!」

足がジタバタと暴れ出す。
刈谷の指に蜜が滴る。

「早漏じゃないとこ、体に思い知らせてやる…」
「おーい」

突然の声に体が硬直する。
サークル仲間だ。

「刈谷ー、広中ー、景品補充ー」
「やべっ」

刈谷は慌てて指をティッシュで拭くと、景品の入った箱を取り上げた。

「今行くー!」

刈谷がドタバタと部室スペースから出て行く。
その間に私も下半身をティッシュで拭いた。
でも、蜜が求めるように溢れてしまう。

「何してたんだよ、スマホに連絡入れたのに返事こねえんだもん」
「うたた寝!」
「広中は?」
「トイレ!」
「あっそ」

サークル仲間が遠ざかる足音。
刈谷が戻ってくる音。

「お待たせ」

ニッと笑った。

「なんだ、履いてないんだ?」

意地が悪い。

「こ、こんなにしておいて…やめるとか言わないでよ…」
「んっ」

刈谷が声を詰まらせた。少し顔が赤い。

「それ反則…今補充したらしばらくこないだろ、あいつら」

そう言って刈谷は下のズボンを脱ぎ捨てた。

「いれるぞ」

怖い。
ちょっとの刺激で体をこわばらせた私に、刈谷は敏感に気付いた。

「…広中、お前もしかして処女…」
「い、言わないで…恥ずかしい…」
「恥ずかしくねーよ…優しくするから」

入ってくる。
刈谷が入ってきて、私の中に擦れていく。
イジられてトロトロになった中は思っていたより簡単に刈谷を受け入れた。
少し狭いそこを通り抜けて、奥まで届く。

「あっ…ああっ!」

声、声はダメだ。
聞こえちゃう。
口を押さえる。

しばらくその振動を受け入れ続けた私の目の前はどんどん霞がかっていく。
そんな私に、刈谷が叫んだ。

「広中…好きだ…!」
「ん…!」

中に広がる刈谷のもので、私はふらりと気を失った。

目を覚ますと服を着せてもらってた。
ついでになぜか部室にある毛布もかかっている。

景品はなくなっていて、どうやら文化祭は終わりに近付いているらしかった。

「お、おはよ」

苦笑交じりの刈谷と目が合った。

「…おはよ」
「あー、諸々終わったから」
「うん…」

気まずい沈黙。
何やってるんだ私たち。
勢いでこんなところで、行きずりに。

「あ、あのさ、広中」
「うん…」
「つ、次はちゃんとしたところで…もうちょっと段取り踏むから…」
「……」

それは、そういうことでいいのだろうか。
私は小さく微笑んでうなずいた。

Fin.

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