セフレな彼の甘い束縛 (Page 2)

「んだよ、お前も俺が欲しかったんじゃん」

色気を含んだ意地悪な瞳が私を捉えて、私はそれにいとも簡単に捕まってしまう。

どんなに拒絶しても、私の細胞の一つさえ蒼が欲しいと熱くなる。

「ほら、もうこんな」

私のシャツを乱暴に剥ぎブラジャーを捲り上げると、蒼は私の乳首を少し強く指で擦った。

瞬間、電流が流れたような快感と共に自然と唇から甘い声が漏れる。

「っは、相変わらずエロい声」

蒼は吐息混じりにそう呟くと、片方は指で弄りながら、もう片方を舌先で突く。

「あ…っ蒼…」

小さな刺激が物足りなくて、思わず名前を呼んだ。その瞬間彼の舌が大きくうごめいて、乳首を転がした。

胸への刺激はやめないまま、壁に押し付けられた私の股に蒼がグッと足を押し付ける。

わざと擦るように太腿を動かすから、思わず腰がピクンと反応した。

「何、物足りない？エッロイなぁ瑠衣は」

意地悪を言う蒼の顔にあまり余裕がないように見えて、私を求めてるんだと思うと嬉しくなる。

私の胸から顔を離すと、蒼はスカートをたくし上げて私のストッキングに爪を引っ掛ける。

そのまま秘部辺りを破くと、ショーツを横にズラして舌を差し込んだ。

「あ…っだ、だめ…っ蒼…あ…あぁんっ」

触れられる前からとっくにトロトロに蕩けていたそこを、容赦なく舌で刺激する。

いやらしい水音が玄関に響いて、外に漏れるんじゃないかとドキドキした。

「アイツにも舐めさせたの？俺よりよかった？いやそんなわけねぇよなぁ、お前をこんな風にできるのは俺だけだ」

怒ったようにそう言ったかと思えば、蒼は一層舌の動きを大きく早くしていく。

自分でも、蜜が溢れ出すのがわかった。

「あぁんっ、ダメ…っ、ダメ…っ」

「あーすっげ。キリねぇわこれ」

中だけでなく、時折クリトリスをジュッと吸われて、その度に声が大きくなる。

蒼は私に壁に手をつくように言うと、ショーツと破れたストッキングを一気にズラして、そのまま間髪入れずに彼自身を埋め込んだ。

「ぁ…っ、あぁん！あ…っあぁ…っ」

容赦なく後ろから突かれて、もう周囲なんて気にしてる余裕もなくなって。

必死に抑えようとしても、その度に蒼が許さないとばかりに深く突き上げてくるから無意味な抵抗に終わる。

「瑠衣…っ、き、もちいいっ」

色っぽい吐息と共に名前を呼ばれて、私の中で何かが弾け飛ぶ。彼は私のこと、好きなんかじゃない。だけど私はまだこんなにも、彼のことが好きだ。

「蒼…っ、私も…っ、私もきもちい、い…ぁあんっ蒼っ」

「…っ、瑠衣っ」

私の中にいる彼の質量が増えたと感じた瞬間、さらに腰の動きが早まる。同時に乳首への刺激も加わって、もう目の前が真っ白になるくらい気持ちいい。

「あ…ぁんっ、も…イッちゃ…」

「俺も…もう…イキそ…っ」

蒼は私の頬に顔を伸ばして、キスの雨を降らせる。余裕のない彼が愛しくて、私も必死でそれに応えた。

「好きだ…っ、好きだ瑠衣っ」

「あっ、私も…私も好きっ」

「…っ」

私を後ろから思い切り抱きしめた蒼は、体を小刻みに震わせて達した。

私はとっくに絶頂を迎えていて、立っていられなくて壁にもたれかかる。そんな私を、蒼は優しく胸に収めた。

「瑠衣、ごめんな。俺やっと気付いたんだ、お前が好きだって。頼むから、側にいて」

耳に伝わる蒼の鼓動が早くて、私は彼の腕に包まれながらそっと涙を流して頷く。

「好きだよ、瑠衣」

私の顎をそっと持ち上げて、彼は優しいキスをした。

「もう絶対、泣かさねぇから」

Fin.