キッズ・キャンプにボランティアで参加したらカオスだった件 (Page 2)
大人たちも男性テント、女性テントに分かれて休むことになっている。
しかし、隣の女性の歯ぎしりがひどくて、奈津美はなかなか寝付けない。
しばらく寝返りを繰り返していたが、らちが明かずトイレに行こうと起き上がった。
(あれ、美容院のおばさんがいない。おばさんもトイレかな?)
外に出ると、日中の暑さが嘘のようだ。
秋の夜は涼しく、嫌な虫もいない。
季節を感じながら歩いていると、公園内の遊具のある方からギィギィと何かが軋む音がする。
(子どもが抜け出して遊んでるのかな?)
奈津美はこっそり近づいた。
「!」
思わず身を伏せ、近くのベンチの陰に隠れた。
月明りの下、シーソーの支点の上板に電器屋のおじさんが仰向けになり、そこに美容院のおばさんが騎乗位で乗り本番エッチをしているところだった。
ひざ立ちになったおばさんが腰を浮かすと連動してシーソー板も動き、うまい具合におじさんのアレが抜き挿しされている。
何とも息の合った曲芸を見ているようである。
(やだ~。いやらしい~。私なんて彼と別れてから半年もエッチしてないのに…)
昼間の二人は特に妖しい様子もなく、世話好きのおじさん、おばさんという雰囲気だったのに、今は発情した獣のようだ。
奈津美も内面に抑えていた肉欲がムクムクと燃え始め、体がほてってきた。
思わず自分のあそこを指でいじり始める。
やがておじさんが果てたらしく軋み音が止んだ。
二人はシーソーから降りて、しばらくいちゃいちゃしていたが、テントの方へ戻って行った。
その姿が見えなくなってからも、奈津美は熱くなった体をもてあましていたが、そろそろ戻ろうかとベンチの陰から静かに立ち上がる。
と同時に、すぐ近くの滑り台の後ろからも立ち上がる影。
「奈津美ちゃん?」
急に声がかかってびっくりしたが知っている相手だ。
「陽介くんも!?ずっと見てたのね?」
「うん。なんか寝苦しくて外に出たらキイキイ変な音が聞こえるから…。あの二人できてたんだね」
「まあ、このボランティアは大変だけど、密会の場としては最適よね。怪しまれずに外泊できるし」
「シーソーにあんな使い方があるんだね、ははは…。なんか、僕もムラムラしてきちゃったよ。彼女と別れてもう半年くらいご無沙汰なんだよ」
「マジで?私も半年前に彼氏と別れて、ずっとしてないんだよねー」
「じゃあ、ちょうどいいね。なんちゃって…」
陽介は、冗談っぽく奈津美の手を取ると、奈津美は強く握り返した。
OKサインだ。
えろえろ
オトナってえろい!!
紫式部 さん 2020年3月11日