枯れたヤドリギの下でキスをする (Page 6)
脚を開かせ花弁を割って、顔を桜子の秘部に近づけた。
指を飲み込む膣口は蜜を出しながらきゅんきゅんとヒクつき、クリトリスは食べられそうなほど大きくなっている。
わたしは舌を出して、桜子のクリトリスの皮を剥き、唇で甘噛みした。
「あぁ……ぁん……ぁっ!」
ちゅっと吸い上げたとき、桜子が悶えるような悲鳴を上げた。
「は……ぁぁん、だめ……そんなとこ舐めないで…きたない………」
桜子のは汚くないよ、そう言おうとしたが、顔を手で突っぱねられてしまった。
「桜子………」
「ん……っ、私、ばかり気持ちよくなっては、ずるいじゃない?次は実梅も一緒に……。ね?お兄様……ぁ」
わたしのことは気にしなくていいのに。
しかし、こんなに可愛くねだられると断れない。
わたしは渋々承諾した。
桜子によって、わたしも下着を取られ、向かい合って座る。
脚を交差させ、お互いの手指も絡め、ぎゅっと近寄る。
このままひとつになれたらいいのに。
交差させるように脚を絡めることによって、より密着し、わたしの性器の上に桜子の剥き出しの性器が当たる。
蜜部をくっつけ合ったまま、桜子がそっと腰を動かした。
桜子の愛液がわたしのにも移り、桜子が動くたびにくちゅくちゅと淫靡な音が響く。
ぷにぷにとした桜子のクリトリスが、わたしのクリトリスに当たって擦れる。
刺激に我慢できず、自分からも求めて腰を振ってしまう。
「実梅……かわいい……は…ぁ…っ、きもちい?」
腰を互いに動かすことによって、小陰唇のビラビラやクリトリスが擦れ、頭が真っ白になる。
「ぁ…きもちいぃ……ぁ…ぁあ…ん……ぁ!」
ビクビクと全身をヒクつかせる。
受け止めてくれるかのように、桜子はわたしを抱きしめ、口づけをしてくれた。
涙も拭わないで、桜子の口に舌を入れる。
まだお互いに蜜部を重ね合わせながら、舌を絡める。
ちら、と下に目を向けると、揉みくしゃにされたヤドリギのリースがベッドの下に捨てられていた。
激しく身体を合わせるうちに落ちてしまったのかもしれない。
床のヤドリギは枯れたように黒ずんでいた。
身体が離れてしまわないように桜子を抱きしめながら、彼女の後ろ髪を手で梳いていると、ぼんやり思い出したことがある。
誰から聞いたかもう忘れてしまったが、枯れた白バラには、生涯を誓う、という花言葉があるらしい。
枯れてもなお、素敵な意味を持つ。ロマンティックだ、と彼女は手を合わせてうっとりと言うだろう。
床に落ちた枯れたヤドリギにも、何か花言葉があればいいのに。
わたしたちは神に背いたから、これから祝福はいただけないだろう。ならば今、枯れたヤドリギに意味をつけてしまうのはどうだろうか。
そう、例えばチープだけど、
「願わくば、同年同月同日に死なん」とか。
桜子がすりすりと頬をすり寄せてきた。桜子の可愛さに思わず頬が緩む。
わたしは、今決めた枯れたヤドリギの花言葉に祈りを乗せて、彼女の唇に優しく重ね合わせた。
彼女が死ぬとき、わたしも死ねますように。
Fin.
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