あらしの夜、彼氏の実家で間違えて弟のベッドで眠ってしまったら… (Page 2)
夜中にふと目が覚めた。
「…や…ん、もうハヤト」
後ろから抱きしめられているのは目覚めてから気づいたものの、首筋を這う舌遣いがすごくくすぐったい。
外の雨風は眠る前よりも激しくなっていて、バタンバタンと何かがぶつかる音が聞こえている。
「いつ帰ってきたの?…ん、ちょっと激しいって…ぁん」
バスローブの前は既にはだけていて、両方のおっぱいには既に手で覆われて揉みしだかれていた。
下腹部からジンジンと熱が上がってくる。
彼の指が乳首を挟み、根本からクリクリとしごかれると弓なりに身体がそってしまう。
「ぁん…ん、ハヤト…も、待って…」
実家ではそれなりに遠慮していて、イチャイチャできなかったし、ハヤトったら、我慢できなくなったの?
それにしてもいつもより激しい愛撫に興奮する。
たまらず、私はハヤトの方へ振り返った。
「ハヤト……?だ、大智くん?!」
「…はぁ…ごめ、美月ちゃん…俺」
今まで私の体を弄っていたのは、大智くんだったの?
トロンとした目で息遣いも荒い、私が驚いているのに気づき抱きしめている手が少し緩んだ。
「きゃっ」
私は動揺して、ベッドから滑り落ちた。
「だ、大丈夫?」
バスローブの前を両手で閉じて、私は手を差し伸べた大智くんを睨みつけた。
「なんで大智くんがここにいるのよ!」
「なんでって、ベッドに入ってきたのは、美月ちゃんの方だよ?」
「だってここは…」
「俺の部屋。起きてびっくりした。美月ちゃんが僕の隣で寝てんだもん」
私、部屋を間違えたんだ。
じゃあ、ハルトは向かいの部屋に?
「兄貴なら、今日は帰れなくなったって」
まるで私の心を見透かしてるみたいに大智くんはスマホの画面を見せてきた。
『雨風が酷くてこっちに泊まることになった。美月はもう寝てると思うから、戸締りよろしく』
簡素なメッセージだ。
「そんなぁ…ハヤトと2人で過ごせる日が減っちゃう」
「…美月ちゃん、状況わかってる?」
「うん、私あっちで寝るね、おやすみなさい!」
「へ?ちょ、こらこら…無かったことにすんな」
「…さっきのは、勘違いしてたし…その、怒るのもなんか違うし。もう忘れよ?」
「待ってよ、俺は…忘れらんない」
大智くんはベッドから立ち、私の前に立ちはだかった。
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