“推し”のバンドマンとライブ後にバッタリ!Barで酔いつぶれた私はホテルに連れ込まれて… (Page 4)
Barに入ってきた、シルバーヘアの小柄な青年ーー
「…ヨウ?」
まさしくヨウその人だった。
「嘘…何で?」
信じられない。
さっきまでステージに居たヨウが、今目の前に居る。
「マスター!ドラムが来れなくなってさー。今日俺ひとりだから!」
私の2つ隣の席に座って、カウンターに肘をつくヨウ。
少しサイズの大きいTシャツから覗く腕には、見慣れたタトゥー。
間違いなくヨウだ。
マスターと楽しそうに談笑するヨウの横顔を、何秒間凝視してしまったのだろう。
「ん?」
視線に気づいたヨウが、こちらを向いた。
大きな目と、目が合ってしまった。
「あっ…あの…」
人見知り発揮。
声が出ない。
「あ…君さ、来てたよね?ライブ」
「え…!!」
嘘…。
私がライブに来てたこと、気づいてくれてたの?
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