ドS彼氏に弄ばれる

・作

目隠し、緊縛、おもちゃ。開発された体はそれらを快楽として受け入れる。彼氏の指示に恥じらいつつも興奮を隠せず、叩き込まれる快楽に絶頂、絶頂、絶頂。逃げるなど許されない。いや、もはや逃げることすら考えられない快楽の渦に二人は堕ちていく。

いつからこんなことになったのだろう。

ブブブ、というくぐもったブザーの音が部屋に響いく。

視界は布で覆われ、両手は椅子の後ろで縛られ、足も同様に椅子の脚に括り付けられており股を開いた状態になっていた。

ゆるい刺激に、けれども体は従順に反応する。

美咲は体をビクビクと跳ねさせると本日何度目かもわからぬ絶頂を迎えた。

「ぁ…ぁ、ぅ…」

中が収縮を繰り返すうちに、膣からポロリとローター抜けた。

垂れ下がっていた電源が重力に従い音を立てて落ちる。

床に投げ出されたローターは止まることなく震えていた。

「あーあ。せっかく入れてあげたのに、勿体ない」

正面から聞き慣れた声がした。

声の主は立ち上がると美咲の側まで歩み寄る。

ローターを持ち上げたのだろう、地面を叩いていたバイブの音が小さくなり、代わりに顔の前に持ってこられる。

愛液の匂いがほんのりと香った。

「なに?自分の匂いで興奮してるの?美咲は相変わらず淫乱だなあ」

「あ…ちが…っぁあ!」

否定の言葉を口にしようとすればローターをクリトリスに押し付けられ体が大きく仰け反った。

与えられる快楽に意識が飛びそうになる。

美咲の口からはだらしなく涎が垂れ、内腿をガクガクと震わせながら絶頂に喘いだ。

「どこが違うの?縛られて、目隠しまでされて、なのにこんなに濡らして」

「だ…だって、それは…拓実がぁ…」

拓実と呼ばれた男はくすくすと笑うと優しい手つきで頭を撫でた。

「そうだね。俺が悪い。美咲が縛られるの好きになったのも、乳首だけでイけるようになったのも、マゾになったのも俺が悪いよ」

改めて口にされると羞恥心で顔が熱くなる。

そう、数ヶ月前に付き合った男に開発された続けた美咲の体は、いつしか強い刺激を求めるようになっていた。

初めは目隠しから。

それも行為の最中に嫌だと言えば外してくれた。

しかし徐々に目隠しをする回数は増え、次は拘束、次はおもちゃ、そして今ではもうそのすべてを与えられている。

こんなはずじゃ、と思う反面、強烈な快楽を欲する自分がいる。

「た、拓実…おねがい…もう…できない」

美咲は痙攣する体を落ち着かせながら懇願する。

果てすぎた体はもう限界で、意識もすでに朦朧としているのだ。

ここからさらに行為を続けるのは体が持たない。

美咲の懇願にしばらく黙っていると、拓実は無言のまま両手足の拘束を解いた。

解放される感覚にホッと息を吐く。

もう終われる。

そう思った矢先、体がふわりと抱きかかえられた。

「えっ?な、なに?」

状況が理解できぬまま声を上げると柔らかい布の上に下ろされる。

恐る恐る解放された手で目隠しを取ると、そこは拓実のベッドの上だった。

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