彼女は英才教育でお尻だけでイケる女になりました
瑤子は父親にしつけとしてお尻をぶたれて育った。しかしそれは瑤子に被虐性を芽生えさせてしまった。瑤子は尻をぶたれないとイケない女になってしまったのだ。瑤子はセックスのたび、男たちにスパンキングを要求してきた。なかなか理想の相手が見つからない中瑤子が満足できた相手は僕だった。僕はそんな瑤子が請うのに応えて、彼女の尻を叩きながらのセックスにいそしむことになる。
パチンッ。
夜の部屋の空気に乾いた打撃音が響き渡る。
「あうっ」
裸の尻を手のひらで叩かれて瑤子が喘いだ。
彼女の桃のように白いつるりとした尻が赤く染まり上がってプルプルと震えている。
僕はその瑤子の反応を見て、さらに彼女のヒップに平手を喰らわせる。
パチン!
「ああん」
瑤子は大きな声を上げると四つん這いの姿勢からベッドに倒れ伏した。
「気持ちよくなっちゃったんだね。瑤子」
僕がそう聞くと、瑤子はこちらに顔を向けた。
彼女の頬は紅潮し、唇は朱を塗りこめたように赤く火照った色をしていて、瞳は涙で潤んでいる。
「はい、とても、気持ちいい」
ハァハァと息を継ぎながら瑤子は答えた。
それを聞いて僕はにっこりと笑って横たわった瑤子の尻をパンッと叩いた。
「はぁう!」
もう一発。
パアン!
「ああう!」
さらにもう一度打とうとしたとき、瑤子は身体をブルブルと震わせた、
つぎの瞬間、全身の力が抜けたのが分かった。
瑤子は高みに達したのだ。
*****
ぶたれるとエクスタシーをおぼえ、オーガニズムに達してしまう。
瑤子をそんな身体にしたのは、瑤子の父親だという。
「私が悪いことをしたらお父さんは私のお尻をぶったの。横抱きにしてね。何度も何度も」
それって虐待じゃないのかと僕が聞くと、瑤子は首を横に振った。
「違うわ。お父さんの叩き方はとっても上手で、大きな音がする割に全然痛くなかったの。それどころか、叩かれているうちに私の身体はなんだかお尻から熱くなってきて、もっともっと……って」
瑤子は父親の尻たたきで性に目覚め、オナニーをするときもその尻たたきの感触を思い出しながらするようになったという。
成人して男性と性交するようになって、普通のセックスでは物足りなかったのはそんなところからきている。
「だから、私、お尻をぶってって、セックスする相手に頼むようになったの。でもだめだった。お父さんみたいに上手にぶってくれるひとは全然いなくて……。ひどく手荒かったり、興奮してきて、身体のほうもぶってきたり。全然満足できなかった」
「で、初めて満たされたのが僕ってわけか」
「そうよ。変な女でごめんなさいね」
*****
瑤子の父親はたぶん変態だったんだと思う。
しつけと称しながら瑤子の身体を調教していたのだと僕は考えている。
瑤子の被虐趣味が芽生えるように加減して工夫して瑤子の尻をぶっていたのだろう。
父親の性癖のことを考えるとぞっとしないが、おかげで僕も理想の女性に出会えたと言える。
僕は女性をぶつのが好きだ。
乱暴にやるのではなく、手加減をして工夫をして……。
要は瑤子の父親と同じ人種なのだ。
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