デート中、雨に濡れてびしょ濡れの私たち。彼の家のバスルームで温め合って… (Page 3)

 
 「ゴムないし続きは出てからな」
 
 そういうのちゃんとしてるところも好きだけど、私はこんなに昂らされて大雅だけ冷静なのが悔しい。私をかわしてシャワーを止める大雅の首に腕を回して、キスで挑発してやる。
 
 「ん、んぅ…ふ、む…」
 
 唇を合わせてお伺いを立てると、大雅の唇が薄く開かれる。誘われるまま入れた舌を絡め取られ、甘く吸われてとろけそう。シャワーの流れる音がなくなったバスルームの中に、唾液の水音と互いの吐息が響く。
 
 「あのさ、俺も結構余裕ないんだけど」
 
 さっきまで私に散々意地悪をして生き生きとしていた大雅が、今は眉尻を下げて困ったように笑っている。
 
 「このままシてもいいよ」
 
 早く欲しいと兆したそれを撫でる私の手は、大雅の大きい手に掴まれて、引き寄せられたと思ったらまた後ろを向かされた。
 
 「壁に手ついて」
 
 鏡の両脇に手をついてお尻を突き出してみせる。こういうこと?と振り返る前に大雅の手が腰へ伸びてくる。待ち侘びた快感をやっと得られると考えた頭は、その手の感触すら気持ちいいと変換するから腰が震えた。
 
 「脚閉じて、ここ貸して」
 
 なのに、大雅の両手は私の腰を撫でただけで、言葉に従うように外腿に添えられる。素直に大雅の言うことを聞いた私に与えられたのは、願っていたご褒美じゃなかった。
 
 「ん、ぁ、やだぁ…」
 
 準備万端の入り口に先端を感じたと思ったら、それはひだをかき分けてクリトリスを擦り上げ、大雅の恥骨が私のお尻に触れたことで止まった。
 
 「無闇に人を煽るような子には素股でお仕置き」
 
 大雅は呆れたように笑ってゆるゆると腰を動かし始める。
 
 「や、ぁ、ちゃんとして」
 「だめ。1回これでイって」
 
 腿の間を硬い熱が前後する度にクリトリスが擦られる。お預け状態の貪欲な身体は、その刺激をもっと強く感じたいと強請るみたいに、勝手に太腿に力を入れてクリトリスをそれに押し付けようとする。
 
 「んッ、あ、ぁ」
 「ふ、っ…」
 
 大雅から与えられる快感のすべてを拾い集めた私の嬌声がバスルームに響く。恥ずかしいくらいに感じ入った自分の声を追いかけるような大雅の吐息も聞こえる。その度身体の奥が疼くから、鼓膜まで性感帯になったみたい。
 
 「あぁ、あッ、んっ」
 
 動きがだんだん速くなってきて、それはぐちゅぐちゅと派手に水音を立てる。大雅の動きがスムーズになればなるほど、愛液が溢れてびしょびしょになっているのがわかって、もうどうしようもなかった。
 
 「たいが、も、イキそ、」
 「ん、俺も」
 
 熱い手に腰を掴み直されて、いっそ無遠慮なくらいの激しい波に襲われるような感覚に、頭が真っ白になる。
 
 「あ、イく、イく、~~~ッ」 
 「っ…」
 
 鏡に映る裸の私を大雅の白濁が汚していく。いつかこれをナカで受け止める日が来てもいいとのぼせた頭でぼんやり思った。
 

Fin.

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