友達のままだったら知らなかったこと (Page 5)
ベッドへと寝かされた私はやっと呼吸も身体も落ち着いてきた。処理が終わって横に寝転んだ和泉を見ると、幸せそうな笑顔を浮かべている。
「何、笑ってるの…?」
「今までも、真紀といるの幸せだったけど、これからはもっと幸せなんだなって考えたら、めちゃくちゃ嬉しくなった!」
「これからもよろしくね」
「あったりまえだろ〜!明日も楽しもうな!」
「めちゃくちゃ元気じゃん…。ちょっとは労ってよ…」
男女の友情は私たちは、成立しなかったことになるけれど、壊したくなかった関係はもっと大切なものへと変わり、この旅行に来て良かったなあと和泉の顔を見ながら思った。
Fin.
レビューを書く