グループでのお泊まり会で男友達と秘事を
大学の友人五人でお家パーティー。皆が寝静まる中、肌に触れられ気持ちいいところを執拗に責められ…。ただの友達のはずだったのに…。本当はダメなのに快楽に抗うことはできず、背徳感に感度は上がるばかりの一夜物語。
四人の規則正しい寝息が部屋の中を埋め尽くした。
一人は床に寝転がり、一人はベッドに寄りかかり、一人は机に突っ伏し、一人は、どうしてその体勢になったのかはわからないが、椅子の低い背もたれに全身を預けて半ば海老反りになる形で寝ている。
沙耶香は心地よさそうに眠る四人の男女に向かって、一喝。
「騒ぐだけ騒いで寝るなー!」
と言った。
ことの顛末は数時間前に遡る。
大学のサークルで仲良くなった友人と食べ物を持ち寄ってパーティーをしたのだった。場所は、沙耶香の家だ。
こういったパーティーは初めてではない。
かれこれ二回ほど行われており、会場は順番に巡っていた。
今回たまたま沙耶香の家で、たまたま食べたものを置きっぱなしにして、たまたま片付けることなく、たまたま騒ぎ疲れて爆睡しているのだ。
沙耶香は呆れながらも、一人ゴミの回収を始めた。
「それ明日にすればー?みんな起きたら手伝うよ」
寝ぼけた声が背後から聞こえる。
振り返るとそこには先ほどまでソファに寝そべっていた健二が眠い瞼を擦りながらこちらを見ていた。
沙耶香は健二の眠そうな姿になんだか気が抜けてしまい、持っていたゴミ袋を手放した。
「…そうする。流石に眠い」
五人で騒ぎに騒いで、今はとっくに深夜と呼べる時間だ。
沙耶香もこれでもかというほど笑い疲れている。
一度大きく伸びてそのままベッドに体を投げ出すと、瞼を閉じてほっと息を吐いた。
疲れもあって睡魔が緩やかに這い寄る。
ふわふわとした微睡みが心地よい。
このまま意識を手放してしまおうと思ったそのとき。
ベッドの軋む音が聞こえ、静かに背後から抱きしめられた。
慌てて目を開ければ、健二が口角を上げてこちらを見ている。
「ちょっ!?なにしてんの!?」
「いいじゃんちょっとくらい。マッサージだって思ってよ」
そういうと片方の手が胸下をゆっくりと撫でる。
抵抗しようともがくも肩を抱く腕はぴくとも動かない。
抱きしめている強さは優しいのに、獲物を逃さないような、そんな拘束力があった。
抵抗虚しく、健二の掌が円を書くように胸上を押した。
「おっ、凝ってますね〜お客さん」
「だからだめだって…!」
巫山戯る健二は止まることなく、ギリギリ胸に触れるか触れないかのところを触る。
頭ではこれ以上はいけないとわかっているのに、体は健二の手を欲しがるように内腿を擦り合わせた。
服の上から下着の線をなぞり、隙間に指を入れる。
かと思えば、胸から離れて腹を撫でる。
焦らされるような感覚に沙耶香の呼吸は少しずつ熱を帯びた。
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