目蓋 (Page 4)

どちらかが始めようって言ったワケでもないのに始まる行為。
お湯を入れたポットが放置されたままだ。
いきなりコージくんが私の腕を掴んできたけれど、こんなに上手くいくとは思わなかった。

リビングのテーブルの上に乗せられた私と、男の顔つきをしているコージくん。
勉強ばかりしているわりに、鍛え上げられた体にうっとりする。
服の上からも分かってはいたけど、直接肉眼で確認できた満足感に浸る。
今後のことは、また考えればいい話。
快楽を存分に味わいたい。

ブラはしていなくてよかった。
こんな状態じゃ、壊されても仕方がない。
乱暴に脱がせられた衣服は、テーブルの下へと落とされていた。

太ももにパンティーだけが残った状態で、コージくんは私の両足の間に顔を埋めていた。
そして、指で強めにクリトリスを刺激してくる。
グリグリと刺激した後に、舌を這いまわし、そして吸い上げる。

チューチューと吸い上げられる度に、声が漏れてしまう。
予定外にセックスの上手いコージくんに困惑している。
このまま、絶頂を迎えてしまいそうなぐらいだった。

完全に濡れていると自覚すると、ふと我に返っていた。
気持ちよさ優先の状態の身体とは裏腹に、このまま挿入されてしまうのかと思うと何故か困惑している。

本来なら、こんな予定ではなかったのだ。
でも完全に私は、コージくんのリードでこんなあられもない姿になっているのだ。

「エッチなんですね」

「そんなことない、ただ…」

身体を預けていること自体に困惑しているのかも知れない。
こうなることを望んで家にあげたのに、どうしてなんだろう。

テーブルの上に乗せられたまま挿入されるのかと思ったら、急に床に寝かされた。
女の扱いには慣れているのか、簡単に抱き起されて、気付いた時にはもう、コージくんのソレは挿入されていた。

年上の威厳なんてものはない、ただ股を開くだけの女に過ぎない。
予想以上に女慣れしているコージくんに身を任せるだけだった。

激しく突かれる度に、乾いた喘ぎ声が漏れてくる。
コージくんの顔が見られていないせいで、机の下の埃に目が入る。
何かに意識を向けていないと、気が気でなくなりそうだった。

行為が終わると、淡々と衣服を拾い集めて、私に着せていく。
どうにも手慣れた行為に違和感を覚えている。
中学生時代のコージくんのイメージとは掛け離れているし、それに今のイメージからも想像がつかない。
勉強ばかりしているのかと思っていたけれど、肉体は薄らと筋肉が浮き出ている。

さっきまで、挿入されていた場所がまた疼く。
この男は私を虜にしていく。
ただの遊びでもいいから、捕まえなければいけない気がしていた。

「ねぇ、いつでも遊びにきて」

「いつでもは無理じゃないですかね?だって教授が家にいるじゃないですか」

「そうかな?連絡入れれば問題ないんじゃない?」

いつも、母がいない時間帯に帰ってくることを私は知っている。
だって、よく考えたら大学生があんな中途半端な時間に帰宅するなんてありえない。
コージくんは微笑んでいた。
満足気な笑みだったのか、それとも分かっていて面白がっているのか、でもゲームを始めたのは私。

Fin.

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