刺激的なホスト君は私の同級生だった

・作

つまらない毎日だと退屈を感じていたミサは、刺激を求めて飲み会の帰りにフラフラ繁華街を歩いていた。すると突然目隠しをされ抱えられどこかに連れ去られてしまった。叫ぶミサをよそに、抱えている者は男性で長身のがっしりした青年だった。叫ぶミサを男性はホテルに連れ込んで。目隠しを取ったミサに青年はアキラと名乗ってずっと見ていたと言われて…。

ネオンがギラギラと輝く繁華街の片隅にある派手なラブホテルの一室。

広い空間に大きなダブルベッド、その周りには鏡で覆われて枕元には避妊具も用意されている。

ちょっと乱暴な感覚でベッドに寝かされたのは色の白いちょっと背が高い20代後半の女性ミサ。

ごく普通のOLだが、退屈な日々を過ごしていて刺激を求めていたが、なかなか出会いもなく職場は中年のおじさんばかりでつまらない日々を過ごしていた。

今日は飲み会があり繁華街を歩いて帰っていたのだが、突然誰かに目隠しをされ抱えられここに連れてこられたのだ。

大きな目を見開いて驚いているミサ。

丸顔の可愛いタイプのミサは、20代後半だがまだ幼く見える。今日は飲み会なのもあり、ちょっと胸が大きく開いているピンク系のワンピース姿で、体のラインが分かりやすいタイプの服装。

「誰? 」

驚きつつも怯えた声で尋ねたミサ。

ニヤッと笑ってミサに覆いかぶさってきたのは、金髪の若い青年。

奇抜なスーツ姿に金髪の髪や顔の作りからホストのようだ。

「俺、アキラ。ずっと見ていたよ、ミサさん」

「なんで名前知っているの? 」

「知ってるよ、ミサさんの事は何でも。M商事で事務員やっているOL。いつもS駅で降りて歩いて通勤して、18時には帰社して18:32分の電車で帰る」

はぁ? なんで知っているの? 怖いんだけど。

そう思うミサだが、声にはならなかった。

「もう半年以上かな? ここのところ、ずっとつまらない顔してたでしょう? 今日なんか、欲求不満そうな顔してたじゃん。だから連れてきたんだけど」

「どうゆう事? 」

「どうゆう事って…」

 スーッとアキラは人差し指でミサの首筋をなぞった。

 しなやかなアキラの指先はミサの首筋にゾーっとした感覚を感じさせた。しかし、見つめてくる視線が色っぽくて思わず見とれてしまった。

「ねぇミサさん。もしかして、ずっとご無沙汰? 」

「な、なによ…」

 図星だけど。…最後にシタのいつだったかな? 

 ミサは図星を刺され何も言い返せなくなった。

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