最高の恋の手引き (Page 5)
子宮口をこんとつかれ、甲高い悲鳴じみた嬌声がこぼれた。それを聞き逃すはずなんてなく、ぐいぐい奥を突かれる。突かれるたびに蜜が弾けて太腿を濡らしていく。さっき弾けた熱がそれ以上の温度をもって戻ってくる。混じり合う吐息は熱くて溶けてしまいそう。
「あ、あんっ!実さんっ!あ、またイッちゃう!」
「いいよ。何回でもイって」
その言葉はトリガーのように絶頂感が体中を包む。突かれるたびにイってるみたいに体が震える。ぎゅっと指を絡められる。
「その可愛い顔もっと見たいけど、そろそろ限界。イキそ」
「あ、あん、一緒がいい!あ、あんっ、あああああんっ!」
一際深く突かれ、さっきとは比べられない快感に背筋が弓なりに反り、きゅうっとナカが一際締まる。
「はっ、イクッ!」
どくんっと脈打つのを感じ、ぎゅうっと抱きついた。
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「温度熱くないか?俺は熱いぐらいが好きだけど」
「あ、私も熱いぐらいが好きです」
バスタブのお湯につかる。入浴剤で乳白色になったお湯からはバラの香りがした。うなじにキスされ、とろんとお湯でほぐれかかっていた背筋がしゃんとする。
「普段見えてないところって色っぽくてそそるよなぁ」
「えっ、あ、えっと…」
反射的に声を上げたけれど、何を言うべきかわからず結局口ごもってしまった。わたわたしているのが面白かったのかくすくす笑われた。
「しかし、弥生は甘えん坊だったんだな。どうしようもなく可愛かった。相性も最高だし、俺だったらドロドロに甘やかしてあげるよ」
「甘やかしすぎてわがままになるかもしれませんよ」
「それは俺の責任かなぁ。まあ、好きな女のわがままを受け入れる度量はあるつもりだけど。最高の恋をお約束しますよ」
それは何とも心惹かれる言葉だった。女の子だったら誰だって一度は願うだろう、一回ぐらいはドラマや映画のような最高ともいえる恋をしたいと。
「約束ですよ。よろしくご指導ご鞭撻お願いします」
「任せとけ、ハッピーエンドのその先まで見せてやるから」
乳白色のお湯が揺れる。最高の恋の表紙が開かれた。
Fin.
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