わたし好みのセックスしてくれる男募集中
彼氏と別れ、新しい男を出会い系で漁る「私」。なかなか良い出会いがない中、前の彼からもらった動画を私は見ている。そこには彼の女たちの痴態が映っている。それを観て私は彼とのセックスを思い出す。乱暴で、勝手な彼のセックスを。
昨日のおとこは外れだった。
チャラい感じで横柄できっとベッドでは相当わがままなんだろうなと期待してたのに、いざそのときになると「大丈夫?」とか「痛くない?」とかいちいちお伺いを立ててきてしかもあっという間にひとりでイってしまってひどく白けた。
私は乱暴に抱かれたいのだが最近の男は優しすぎる。
私は昨日のぬるいセックスを思い出して、気の抜けたため息をつきながらノートPCを起ち上げた。
無機質に並ぶファイルやフォルダー。
その中でロックのかかったフォルダーをクリックしてパスワードを入力する。
ずらりと並んだ動画ファイルの一つをクリックすると画面に毛の剃られたつるつるの女性器が大写しになった。
そのつるつるの女性器に膣内とクリトリスを同時に責め立てる大人のおもちゃを挿入されて、肉がふるふると震えている。
「う、うう。う」
女のうめき声。
か細い悲鳴。
「こんなものでずっといたぶられていたらもう男の指や舌やペニスでは満足できないね。かわいそうに」
バイブの機械音にバリトンボイスがかぶさる。
女の顔が画面に映る。
20歳そこそこの、私の知らない、女。
前に付き合っていた男がくれた動画を、私は観ている。
前の彼は50の齢を超えてなお、彼女が何人もいた。
悪趣味な男だった。
こうやって女たちの痴態を映像に収めて、それを私によこしたのだ。
しかも最後は「もう僕には飽きただろ?」と言って縁を切ってきた。
置き土産は沢山の見知らぬ女たちのエロい動画。
あきれた話だが、しかしどれも、最高だ。
無修正の本物の、セックス動画なんだもの。
演技じゃない、女たちがほんとうに乱れもだえる姿がひたすら映し出される動画だ。
女たちは、しばられ、つながれ、口をふさがれ、身動きできないようにされ、ひたすら愛撫に耐えている。
今見ている女の動画は小休止を挟みながらローターやバイブで外イキ中イキを繰り返すものだ。
ひたすらに女が快感に責め立てられる動画。
「うあああん」
女がからだをひきつらせる。
私は股間がぬかるんできているのを感じた。
スカートをたくし上げ、パンツの中に指をそわせる。
この子はこうやってひたすらおもちゃでいじめられて果てる。
それでこの動画は終了する。
「挿入する方にも選ぶ権利があるんじゃないか?」
あの男は言っていた。
「しまりが悪くて入れても楽しくないんだ。君の中とは大違いなんだ」
だってさ。
「あうううん」
不意打ちにクリトリスにローターを強く押し当てられた女がうめき声をあげる。
私は自分のクリトリスに指を伸ばして、弱いところをこすり始めた。
快感のスイッチは脳に直結していてすぐにひりひりとした気持ちよさが伝わってくる。
かわいそうな子だな。
ほんとうに一度も挿入してもらえなかったのかな。
私はいっぱい入れてもらったぞ。
おもちゃなんて使われなくてひたすら腰を打ちつけあってたぞ。
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