サレ妻とサレ夫が離婚お疲れさまパーティーをしてみたら… (Page 4)
「朋美さんがエロくて、なんか安心したな」
「安心って?」
「すごく思い詰めてたから、そんな気になれないって、断られると思ってた」
「…辛かったし、思い詰めてた。だからこそ、ご褒美が欲しかったの」
「ご褒美ってほど、上手くなかったけど…」
「そんな…上手いとか下手ってよくわかんないけど…すごくよかった」
光輝さんのスマホが鳴った。
「え?今から?…朋美さんにも聞いてみないと…」
なぜ私の名前が?
「松原さんが、部屋で飲もうって…」
「え?」
あまりに斜め上な展開で、返答に戸惑う。
「朋美さんが嫌なら断るけど。でも、松原さんらしいや。物事にこだわらないっていうか…」
「ラブホにいるのもバレてるし、面白そうだから行ってみる?」
*****
ドアをノックすると、バスローブ姿の松原さんがドアを開ける。
パーティールームというだけあって、ダブルベッドが2つと、10人ぐらいは座れそうな大きなソファーと、屋外には大きなジェットバスまである。
「紺野さんは、飲み物を買いに行ってる。ちょうど、ジェットバスにお湯が溜まったから、入りましょうよ」
松原さんは何の躊躇もなくバスローブを脱いでベッドに置くと、掃き出し窓を開け、ジェットバスに浸かり、モーターのスイッチを入れる。
ジェットバスにモコモコと泡が立つと、なぜかワクワクした気分になって、私も服を脱いでジェットバスに飛び込む。
「ひゃっほー! 離婚おつかれー!」
「ありがとうございます。松原さんって紺野さんとは…」
「学生の頃からの腐れ縁で、つき合ってるわけじゃないの。ふたりとも、守れない約束はしない主義っていうか…」
松原さんとしばらく話し込んでいたら、コンビニの袋を持って腰にタオルを巻いた紺野さんと光輝さんが現れた。
紺野さんに、冷えた缶ビールを頬に当てられる。
「きゃあっ、紺野さんお邪魔してます」
「いやあ、朋美さんも光輝さんも、元気に羽目外しててよかった」
紺野さんと光輝さんも、ジェットバスに浸かり、缶ビールで乾杯をした。
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