王様ゲームで4Pセックスしちゃった話

・作

男2×女2で飲んだあと、カップリングして別行動のはずが、なぜかもうひとりの男が飲み会にやってきて計画が狂ってしまった。終電がなくなるまで飲んで、ネットカフェに行き、男女5人で王様ゲームをすることに。エッチな命令がどんどんエスカレートしていって、歯止めが利かなくなって…。

「じゃあさ、王様ゲームでもしねぇ?」

言いだしっぺは浩介だった。

「えー?…なんかエッチなことしようとしてない?」

早速香奈がツッコミを入れる。

私と、友達の香奈と、相席居酒屋で知り合った智也と浩介と四人で飲みに行く計画に、なぜか彼らの友人の圭が加わって五人でネットカフェのグループルームに来ている。

香奈は、ちょっとチャラ目の浩介狙いで、私は智也を狙うことになった。智也はなごみ系でちょっと大人しそうだけど、浩介よりはタイプかも。

香奈も私も彼氏と別れてから男っ気がなくて、とりあえずの相手としてはふたりとも合格点だった。

香奈とは、どちらかが突然消えても咎め立てしないという密約を交わしてきたけど、圭が現れて数が合わなくなり、終電がなくなるまで飲んですっかり酔っ払ったあとも、五人仲良く揃ったままだ。

圭はやたらとガタイがでかく、でも体育会系という感じではなく、堅めの勤め人風。

ときどきぼそっとつぶやく一言が辛辣な切れ者だけど、ちょっと苦手かも。

「エッチな命令はしないから大丈夫。っていうか、一回だけチェンジありにしない? 当たった人自分からは逃げられないけど、当たってない人が代わってあげられるっていうのは?」

智也がそう提案すると、みんな賛成だったので、ルールが変更された。

これで、間違った相手と間違ったことをするのは回避されるというわけか。

って、やっぱりエッチなことをする気なんじゃん。

智也、けっこう策士かも。

居酒屋からくすねてきたらしい割り箸を使ってくじを作り、一本ずつ引いた。

王様は圭だった。

「じゃあ、全員性感帯を言え。嘘言ったらそいつ集中的に虐めるからな。じゃあ俺からな。乳首」

「ちょっとお、エッチな命令はなしって言ったのに、いきなり?」

香奈が早速のブーイング。

「まあまあ、ただのゲームだから、気楽にやろうぜ香奈。俺は耳かな。次、智也な」

浩介が香奈を諌めて、智也に振る。

「え? 決まってるでしょ。ア、ナ、ル、よっ」

智也がぶっかましてくれたおかげで、一同大爆笑。

「女性陣は?」

「あ、私は髪の毛」

「香奈、逃げたな。覚えとけよ」

突っ込む圭の目が笑ってなくて怖い。

「咲は?」

ここで、笑いを取らなければ。

「足の指の間」

だ、誰も突っ込まない。

圭がフッと笑って私に視線を向ける。

「親指と親指の間ってこと?」

「え?どの指かまで言わなきゃだめ?」

「まあ、今回は許してやろう」

「つ、次行こ次」

心なしか、場の雰囲気がエッチになってきて、三人のねばつく視線を避けながら、割り箸を回収した。

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