普段は見せない甘い顔 (Page 2)

そのまま服の隙間に手を入れて、胸に手をやる。びく、と先輩の体が震えて、息が荒くなって、

「梨都……」

そんな彼女が愛しくて、思わず名前を呼ぶと、

「えっ、先輩!?」

ぼろ、と先輩の目から涙がこぼれた。

慌てて指でぬぐおうとすると、先輩は僕の服に思いきり顔を押し付けてくる。

うめき声が延々と続いて、僕は動けないままどうしていいかわからずに困りきっていた。

「……って」

「え?」

小さくもらされた言葉が聞き取れない。

僕は先輩を引き離して、もう一度聞こうとする。先輩は小さい子どものように泣きながら、

「すきって、いって」

しゃくりあげながら言うその姿がいつもの強気な先輩とあまりに違うから戸惑う。

「好きですよ、先輩」

「違うー!」

弱い力で何度も胸のあたりを叩かれる。駄々をこねているみたいで可愛いのだけど、違うって……?

聞き出そうにも先輩はずっと泣いているし、どうしよう、と困っていると、

「なまえ、なんでよんでくれないの」

「え、だってそれは……」

前に一緒に決めた、そう言いかけて、先輩が、梨都が寂しがっているんだと気づく。

僕は梨都を思い切り抱き締めた。

すると今まで暴れていた梨都が大人しくなって、僕の背に腕を回した。そのままぎゅうと抱き合って、僕は耳元で囁くように名前を呼ぶ。

「梨都……好きだよ」

お酒の影響でか、赤くなった耳が可愛い。

「わたしも、こうのことだいすき」

可愛い。

僕は目の前にある梨都の耳を舐める。密着しているから、梨都の体が跳ねるのがよくわかる。

そのままぐちゅぐちゅと音を立てながら舐め続けると、

「みみ、や、め……ッんぅ」

びくびくと震えている梨都が泣きそうな声で訴える。僕はそれを無視して、そのまま胸の方にも手を伸ばす。

先の尖りを何度も弾いて、さらに大きくなる喘ぎに興奮するのを感じる。

「梨都」

手と口を離すと、梨都は荒い呼吸で僕を見上げた。潤んだ目に赤く熟れたような頬がぞくぞくと欲をそそる。

「しよっか」

言いながらズボンをずらして、自分のものを取り出すとすでに少し勃起している。

梨都はこくんと頷くと、身を屈めて僕の股間に顔をうずめた。先端にキスをされ、それから温かい口内に少しずつ呑まれていく。

それと同時に、梨都は自分の秘部に手をやるとくちゅくちゅと音を立ててほぐし始めた。

待ちきれないのかな、と思うと一層愛しさが溢れてくる。

一方でちゃんと、ん、ん、と声を上げながらも必死に気持ちよくしようとしてくれるのが可愛くて、僕はもう一度彼女の胸に手を伸ばした。

「んぅ……ッ!?」

触れられた瞬間びくりとして、抗議するように見てくるものの、僕が「ちゃんと動いて」と言えば胸を弄られながらも、なんとか立たせようと舌を絡めたり、出し入れをしたりする。

その度にじゅるじゅると卑猥な水音が立って、それほど長い間フェラされていたわけでもないのにガチガチに硬くなってしまった。

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