凸凹カップルの朝のセックス (Page 2)
「…折角なら、お前の中でイキたい」
「あら、格好いいね…っと」
上に乗っていたユキは、肩をぐいっと掴まれて体勢を入れ替えられる。下になっていたトモが、上に。彼の体温が残ったシーツに仰向けになり、ユキはにんまり笑う。
「あっ」
手荒に乳房を手で揉まれ、ユキは体をしならせる。さんざん昨日揉まれ、いじられた乳首が少しの痛みを発する。それでも乳首の突起が主張するようにいじられれば、ユキは熱いため息を零す。じんじんと痛みを発するが、その痺れが段々と甘く変わっていくのだ。
「あぁん…ふっ…!」
「んっ…」
トモに、唇を塞がれた。胸と胸がくっつく。触れ合う彼の唇から漏れ出る息は、荒い。彼が興奮していることが、ユキはとても嬉しい。昨晩も交わしたセックスを思い起こさせ、ユキの下腹部の熱を高めていく。
「…嬉しそうな顔しやがって。清楚な顔して、どんだけ…淫乱なんだ」
「ふっ…ふっ…あっ!」
脚の間に手をいれられ、彼の人差し指がずちゅりとユキの中に入ってきた。昨晩から何度もこすられたそこは、濡れそぼっている。
彼が指を抜き差しすると、ずちゅずちゅと水音が鳴る。彼は意地悪そうに笑い、舌を絡めるようなキスを仕掛けてくる。ユキは当然、彼の舌を追うようにして自身の舌を突き出す。自分の中を擦られると、膣がきゅんきゅんと快感を訴えるように伸縮する。
「これ…好き…!」
「おま…ほんと…」
呆れ返るようにトモは息を吐く。淫乱、というか掠れた声が、ユキの胸をときめかせる。呆れ返りながらも、彼はユキに幻滅しない。むしろ、彼は性欲を煽られている。
その証拠に、膣に差し入れさせる指が2本になり、抜き差しの速さが増していく。ぬぽぬぽという空気の入った音に羞恥心を感じない訳ではない。だが、甘い痺れの感覚が正常な意識を麻痺させる。
「…入れて…トモ…!」
「お前…本当セックス好きな…疲れないのか…?」
「んっ…だいじょう…ぶだから…ぁん…!」
トモは気遣うような目をユキに向けてきた。昨晩もトモは、いつも通りユキのことを気遣ってくれた。昨晩もユキが求めるままに抱いたからか、彼は結局恐面ながらも優しい。
(そこが好きなの)
だから、ユキとトモは付き合っているのだ。2人が全然タイプが異なる見た目でも、関係ない。セックスだと余裕がなさそうな可愛い恋人が、ユキは好きだ。
「…んぅぅっ…トモぉ…!」
ユキはシーツの布を指で握りしめる。ぐっと奥を抉るように彼の指先が突き上げてくる。彼は爪切りで短く爪を揃えていても、わざと奥をせめるように指を動かせれば、息苦しくなる。トモはぎらぎらとした狼のような目をユキに注ぎ、苦しげな顔を眺める。ユキが感じる姿を眺め、彼も興奮を高めているようだ。
「はやく…ちょうだいっ!」
ユキが求めれば、トモは指を引き抜いた。
*****
レビューを書く