ふたりを繋いだ縄

・作

サクラは付き合って2年目の尚人(なおひと)がいるがセックスに嫌気がさし、性癖マッチングアプリに登録する。待ち合わせ場所で男性に声を掛けられたとき、『その人と少し話して』と今から会うリュウからメッセージが届く。ホテルでサクラを縄で縛り上げ、ふたりは緊縛セックスをする…。

尚人と付き合い始めて約2年のサクラ。

「ぁあ…い、イクぅぅ…ああああぁ…」

「サクラぁ…はぁあ、あぁ…ぅっ、俺も、あっ」

尚人はサクラの中で全てを放ち、すぐ身体を離れ寝転がった。

「はぁぁ…サクラ、明日どうする?」

「え?」

「飯食ってたとき言ったじゃん、不動産」

サクラは尚人の言葉をよそに、ベッドを降りた。

「どこ行くの?」

「尚人ゴム着けてなかったよね?」

サクラはバッグから携帯用のビデとピルを探った。

「結婚前提の付き合いでしょ?生で出すの気持ちいいんだよ。女のサクラには分からないだろうなぁ」

背後で尚人の言葉を聞きながら、サクラはアフターピルを飲んでトイレに行った。

ビニール袋に入ったビデの栓を取り、穴の開いた棒がついた蓋をボトルに取り付けた。

もう嫌だ、演技するの…。

中に棒の部分を入れボトルを握り、液体を出した。

尚人が放った白濁した液が吐き出される。

フツーのセックスなんて…。

ビデの液体を中で出し切り、空になったボトルをビニール袋に入れると、サクラは頭を抱えた。

*****

指定された場所に着いたのは約束の時間の15分前だった。

数時間前に購入したロングワンピースとピンヒール、久しぶりに着けたガーターベルト。

ストッキングを履くのに時間がかかった。

ブラジャーは下から持ち上げるタイプで、カップはない。

ワンピースの生地が乳首を撫で、立ち上がっているのが分かると、サクラは猫背になりスマホを覗きこんだ。

すっかりサクラの秘部は愛液で濡れている。

太ももを擦り合わせながら、スマホの画面を見た。

『リュウ(28歳)結婚を前提に考えているM女性に会いたくて登録しました』

先週、サクラは性癖マッチングアプリに登録した。

自分の性癖がプロフィールに掲載されるマッチングアプリで、会う相手とデートではなくセックスをする。

バッグに入れたスマホが鳴り手を入れると、脱いだパンティに触れた。

ワンピースの下でなにも着けていない秘部を感じ、また子宮が痺れる。

『なんで猫背なの?恥ずかしいの?』

スマホの画面にリュウからのメッセージが表示され、サクラは周りを見渡した。

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