セフレの片思い (Page 4)

倉田さんの唇が、私のあそこを舐め、声にならない喘ぎ声が止まらなかった。

濡れているのに、倉田さんのソレが入らない。

「飲み会来るときコンドーム買ったんだ…みさきちゃんの中に入るまで、止めないから」

革のバッグからコンドームの箱を出し、パッケージを破った。

「明日、仕事休もう?」

倉田さんは、明るかった部屋の電気を暗くしてくれた。

ペリっと袋を破り、パチンというゴムの音が聞こえ、ベッドが沈んだ。

倉田さんのキスや愛撫は、私の心を溶かすのに、ソレが入らない。

「大丈夫だから…」

あそこの入り口に倉田さんの先端が触れる。

倉田さんは私の下腹部に温かくて大きな手を置いた。

「みさきちゃん、お腹冷たい。温めないと」

薄暗いところから、倉田さんの声が降ってくる。

「力、抜いて…」

「くらたさん…ぜんぶ」

上半身をよじって、大きな声で喘いだ。

「入ったね」

私の頭を撫でながら、倉田さんは息を荒げ、

「めちゃくちゃ、きもちいい…」

と呟いた。

脚を持たれ腰に回され、倉田さんは私の両肩を持って顔を近づけてきた。

「みさきちゃんの顔が見たい…」

小刻みに中の奥を突き、私は気が遠くなるほどの絶頂をすぐ迎えた。

「みさきちゃん、気持ちいい…」

倉田さんも数回突いて、果てた。

それから、私たちは2週間に1回の頻度で会った。

今夜も、仕事が終わっていつものカフェで倉田さんを待っている。

倉田さんが店内に入ると、女性たちは目で追っている。

「ごめんね、いつも待たせちゃって」

笑顔で椅子に座る倉田さんを見つめ、やっぱり好きだなぁ、と悲しくなった。

注文を聞きに来た店員さんに、なにか食べるものあります?、と倉田さんは聞いている。

「ハンバーガーと…あ、ホットドッグあります?よかったぁ、それでお願いします」

「覚えてるんですか?」

テイクアウトで大好きなホットドッグを買って、ホテルのベッドで食べたこと。

賢吾も覚えてなかったのに。

「どうしたの?」

「ごめんなさい…私、もう会えません」

「しんどい思いさせちゃって、ごめんね」

「あっさり言うんですね」

嫌味の一つも言いたくなった。

涙を拭いて、倉田さんを見ると冷たい表情をしている。

「彼氏と会ってんの?」

初めて聞く、倉田さんの強い口調に驚いた。

「…別れました」

倉田さんは大きなため息をついた。

「みさきちゃん、俺と彼女のこと知ってる?」

店員さんがホットドッグを持ってきてくれた。

「俺、とっくに別れてるんだけど?」

「そうなんですか…」

「俺の名前、一度も言ってくれなかったよね?」

「倉田さん、なんで怒ってるんですか?」

倉田さんは、店員さんが持ってきたハンバーガーにかぶりつき、炭酸水をゴクリと飲んだ。

「鈍感なみさきちゃんのことが好きだから。でも、これ食べたら帰るよ」

「…守さんが好きなんです」

倉田さんは持っていたハンバーガーを投げるようにお皿の上に置き、店員さんを呼んだ。

「すいません。急用ができて帰ります。袋、ありますか?」

持っているホットドッグを、倉田さんに奪われた。

「袋、ふたつお願いします」

「かしこまりました」

店員さんが去っていくのを見て、目の前にいる倉田守さんを見た。

「ほら、俺んち行くよ」

大きな温かい手が、私の手を握り、守さんは微笑んだ。

Fin.

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