知らないおじさんが教えてくれた二人だけの秘密の快楽 (Page 4)
再びリカのあそこにあてがわれたおじさんの指は前後に小刻みに動いていく。
車内の湿気と熱気と、自分の内側から溢れる熱と気持ちよさとが一緒になってしまって、今にも溶け出してしまいそうだった。
最初は怖かったはずなのに、初めての気持ちよさのその先が知りたくなって、自ら腰を落とし、おじさんの指に自分の大きく熱く膨らんで今にも弾けそうな突起を擦り付ける。
上から微かに聞こえてくるハアハアという湿気を含んだ息遣いと、自分の口から出てしまう荒い呼吸とが重なる。
おじさんの指の動きは先程よりスピードが上がり、リカは全身が熱く火照って今にもぱちんと爆ぜてしまいそうだった。
イく…イっ…イっちゃ…っ
びくびくっと身体の内側が痙攣し、どくん、どっくんと血が巡るのを感じた。
頭の中でぱちぱちと何かが爆ぜ、その後ふわふわふらふらと全身の力が抜ける。
え、私もしかしてイっちゃったの…?
自分でも、今までのどの彼氏とでもイけたことなかったのに…。
呆然とするリカを見て、おじさんは少し驚いたような顔をした後、優しく笑いかける。
「大丈夫、もう終わったよ」
するんと指を抜き、また美味しそうにそれを舐めて、丁度よく開いたドアに向かって何事もなかったかのように歩いて電車から降りていった。
リカは自分の元から去ってしまったおじさんを最後まで目で追った。
自分は痴漢という卑劣な行為をされたはずなのに、こんなにも気持ちよくて満足感があって、そして行ったことのない艶やかな快楽の世界に連れて行ってくれたその男に感謝すらしてしまっていた。
*****
ぽわぽわとした感覚を胸に彼氏のタクヤが待つ家へと帰る。
「おかえり、今日どうだった?」
「ただいま!今日は結構上手くいってね、なんだか次のステージに行けたって感じ♪」
珍しくご機嫌に答えるリカをタクヤは愛おしそうに抱きしめチュッとキスをする。
先程まで知らない男にオトナを教えてもらって、最高の快楽を与えられていたとも知らずに。
リカはその晩、タクヤの腕に抱かれながらまたあの快楽の夢を見た。
知らないおじさんとの二人だけの、秘密の快楽。
また、あの世界にいけるだろうか。
Fin.
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