イクって何なの? (Page 5)
「愛衣が気持ちよさそうで、とても嬉しかったわ」
ソファに二人でもつれあうようにして倒れていた。ぐったりとした愛衣の体の上に、美月がもたれかかっている。先程まで熱を発していた体は徐々に冷めていくが、それが逆に安堵感を与えてくれていた。
ちゅっと、美月が呆ける愛衣の額にキスをする。簡単な口づけは、先程の営みとはかけ離れて爽やかだ。
「美月さん…」
「ん?なぁに?」
「イクのって、私、よく分からなかったんですよ…」
「言っていたわね。どうだった?」
イクのって、AVや漫画などでの知識はあったが、愛衣にとってファンタジーだった。男性のあれを挿入されて「あんあん」言う気にもなれないし、ごしごしとクリトリスをなぞられても痛いだけだ。
(今日のは…今までのセックスなんかより、すごかった)
今までしていたセックスは、偽物だ。
イクっていうのは、何なのか。
「…私は初めて…セックスをしたような気がします」
何も考えられなくなるような切羽詰まった感覚。美月しかこの世界にいなくなったみたいに、彼女に頼るしかなかった。
イクってことは、愛する人とのセックスの末にあるものだった。
Fin.
手に取る様に判ります
相手を満足させてこそ
行けるのだと思いまし
男よりも女性同士の方がポイントも判るし良いのかも
なんだか私も行きたくなりました
麻里子 さん 2022年4月30日