イクって何なの? (Page 2)
美月の薄い唇は、愛衣の首筋をそっとなぞった。微かに触れる程度の唇から息が漏れている。
(くすぐったい)
自然と体がそれてしまった。以前ならば、「あっああん!」と 大げさに喘いだことだろう。大げさに喘げば大体の男は興奮した。本当はただくすぐったいだけ。
「弱い場所はないの?」
「よわい場所…?そういうのは…」
「そう、クリトリスが敏感になる場所」
首筋近くで囁く声に、愛衣は少しの戸惑いを覚える。
(美月さんって、そういうこと言うの?)
真面目な美月さん。バリキャリの彼女が、いやらしい言葉を言うなんて誰が想像するだろう。愛衣の鎖骨をなぞる唇が音をたてて離れた。
「あっ」
愛衣は驚き、微かになぞられた脚の間を見た。指先でつつかれて驚くと、次の瞬間唇を塞がれる。目を見開いた状態で美月の唇を受け止めると、細長い舌があっという間に愛衣の中に滑り込んでくる。
戯れのような触れ合いをして、美月の目は微笑んでいた。
(うわ、気持ちいい)
美月の舌は温かい。熱い口づけという言葉は、この場において不似合いだ。心に染み入るような口づけに、心地よさを覚える。ふわふわとした口づけはセックスらしくないとも思った。
「…ふふ」
「何を笑っているの?」
「だって、温かくて」
「温かいでしょう。こうやって体を触り合っている訳だもの」
ちゅっと口付けられながら、体を抱きしめられる。彼女の頬が、愛衣の胸の上に乗っかる。愛衣の胸のやわらかさを試すようだった。
「気持ちいい…」
言葉が自然と漏れた。今まで感じたことのない心地よさに、まどろんでしまいそうだ。
しかし、愛衣は胸の先を微かに触れられて、つい喉から声がこぼれ出た。
「ここ、弄ったらどうなるの?」
「ぅ…それは…」
「おかしいな。ここ撫でていると、反応してくれるのね」
くすくすと笑いながら、両胸の突起を指でなぞられる。下着をずらされ、服の下から主張する胸の突起をつぶし、転がすように彼女の指先でいじられ、愛衣はソファに背中を埋もれさせていく。ついついのけぞってしまうのだ。
「ぁ…」
「よくなかったらやめるから、言って頂戴」
「…その言い方は…っ」
「ずるいと思う?何も感じないなら、感じているフリなんかしなくていいのよ」
ずるい。そんな言い方は、ずるすぎる。
手に取る様に判ります
相手を満足させてこそ
行けるのだと思いまし
男よりも女性同士の方がポイントも判るし良いのかも
なんだか私も行きたくなりました
麻里子 さん 2022年4月30日