育ての親から恋人へ、14年間の片想いを実らせて (Page 3)
長らく同居していた相手だというのに、男女として同じベッドにいるというのは恥ずかしいうえに落ち着かなかった。付き合い始めてから順当に恋人らしい行為をクリアし…という感じではあったが、私が急かしてしまったのもあって、結構な駆け足だったと思う。少なくとも忢さんの方はもっと時間を掛けて、と考えていたようだが、初めての恋人に浮かれている私には我慢が出来なかった。
「ンッ…ぁ…」
「愛美、可愛い…かわいい、ね」
囁くように名前を呼ばれるだけで、唇に吐息がかかる距離で話をされるだけで、私の心臓はとくとくと早鐘を打ち始める。おじさんらしさなんて微塵も感じられない整った美麗な顔立ち、清潔感のある素肌に筋肉質な体、そしてふわりと漂うトワレの上品な甘い香り。
「本当にいいんだね?」
「いいよ、忢さんの好きにして」
「そんなこと、僕以外の人間に絶対言っちゃ駄目だからね」
とろけるような柔らかなキスから始まって、徐々に深くなるそれに大人の色気が入り交じっていく瞬間。絡みつく舌は私を穏やかなペースで導いて、初めての官能をじっくりと教えてくれる。
「ぁッ…ぁ…」
私の体をなめらかに這う掌が流れるように下着を取り払い、肌の感触を楽しむかのように愛撫を繰り返す。乳首を指先と舌で転がされ、耳元から首すじへ、そして臍や下腹の辺りまで唇でソフトに触れられて。私の全身がすっかり火照るまで、忢さんによるえっちな刺激は続けられた。
「私、ばっかり…」
「そう? じゃぁ僕も少し触ってもらおうかな」
微笑む忢さんがボクサーパンツをずり下げれば、膨らみの奥から勢いよく男根が飛び出してきた。ときにベビーフェイスと揶揄されるイケメンに、似つかわしくないほど立派な勃起。
「ぉ…ぉ、おっ、きぃ…」
「そんな可愛らしい反応されたら、もっと大きくなっちゃうよ」
「え…これ以上、大きくなる、の…?」
「うそうそ、冗談。もうね、年甲斐もなく我慢できなくて、既に最高潮の状態だよ」
目の前のそれにドキドキしながら手を伸ばし、恐るおそる口に含んでみる。むっちりと膨らんだ怒張をどう扱っていいのかわからず、少ししゃぶってみただけで私はフリーズしてしまった。数人目の彼氏と交際中の友達だっているような年齢で、何もできない自分が恥ずかしい。
「上手くできなくて、ごめんなさい…」
「謝らないで、愛美。いいんだよ、無理しなくて。絶対やらなきゃいけないことじゃないし。まぁ僕としては、今の愛美の初心(うぶ)な反応は、すごく堪らないんだけど…」
よしよしと頭を優しく撫でられれば、私の頬はじわりと赤くなって胸の中はじんとあたたかくなった。やり方を教えてほしいと私がお願いすると、忢さんからは次回ねとウインクされてしまう。
「ゆっくりやっていこう…っていうのは建前で。本音は、もう僕が我慢できない。愛美のこと、可愛がりたくて仕方ない」
「さとる、さん…」
「こんな大人でごめんね。焦らすつもりはないんだけど、今度は僕にやらせて…」
育ての親
これも、すごくいいです。オナニーしたくなっちゃった
鈴木 さん 2022年7月20日