草食系後輩は私にだけ狼になる (Page 4)
久松君は私の手を引いて、休憩室までやってきた。何度か帰ろうよと声をかけたけど、全く聞く耳を持ってもらえない。肩をトンと押されて、ソファに押し倒された。
「ここなら、警備は回ってきません。終電までまだ時間あるし、ゆっくり味わえますね」
「あ、味わうって何を?」
「決まってるでしょ?俺が伊藤さんの体を、ですよ。いや、それとも伊藤さんが俺の体をかな?」
くつくつと喉を鳴らして笑う久松君に、いつもの面影はない。スッキリとした顔立ちは愉しそうに歪み、仕草の一つひとつから危険な色香が漏れ出している。
久松君を男として意識したことなんてなかったけど、今の彼は完全に私のタイプど真ん中。
そんなこと言えるはずなくて嫌がる素振りをしてみせるけど、きっと久松君には全部お見通しなんだろう。
するりと、私の薄手のニットの中を彼の手が滑る。下着の上から乳首をゴシゴシと擦られて、それだけで吐息が上擦った。
「ねぇ、可愛い」
「や、やめてってば…」
「可愛いから無理」
久松君は強引にブラジャーを捲り上げ、指で直接乳首を弄る。少し強めに刺激されると、声を抑えられなくなる。
「伊藤さん、ちょっと痛いのが好きなんだ」
「や、違う…っ」
「乳首こんな硬くさせてるくせに、素直じゃないですね」
両方いっぺんにこね回されて、弾かれて、爪先でカリカリと引っ掻かれて。
気持ちいい。
ダメなのに、感じてしまう。
「顔がとろけちゃってますよ」
「だ、だって…気持ち、よくて」
「…ちょっと。急に素直になるの反則なんですけど」
拗ねたような声色が可愛いなんて思った瞬間、久松君の顔が下へ下りる。止める間もなくストッキングと下着を一気に下ろすと、強引に捲り上げたスカートの中へ顔を埋めた。
「や、ダメ久松君…っ」
逃れようと腰をくねらせたけど、彼は私の腰に抱きつき逃してくれない。そのまま容赦なくクリトリスにしゃぶりついた。
「あ…っ!そんないきなり…っ、あぁん!」
久松君はわざとエッチな音を立てて、ジュルジュルとクリトリスを責め立てる。敏感な部分を強く吸われ、腰がビクンと跳ねた。
「びっしょびしょ。かーわい」
「あ!喋っちゃやぁ!」
「はいはい。舐めるのに集中しろってことね」
「違…っ、あぁ…っ!」
久松君の緩急の付け方が絶妙過ぎて、私の中がふるふると震え始めた。強く吸われたかと思えば歯で甘噛みされて、舌で押しつぶされてペロペロと舐められる。
それに顔を押しつけて無我夢中でしゃぶりついてる彼を見ていると、どうしようもない気持ちになった。
「ダメダメ、も、きちゃう!会社でイッちゃうからぁ…!」
目の前がチカチカと白む。膣が絶頂に向かって収縮しているのが、自分でも分かる。
「あ、イク!あ、あ、やぁんっ!」
ビクビクと震える腰のせいで、自分から彼の顔に押しつけているような格好になっているのが、堪らなく恥ずかしい。
「はい、ご馳走様でした」
ようやくそこから顔を離した久松君は、上目遣いで意地悪く笑った。
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