帰省の先 (Page 2)

彼の家につけば、久しぶりに会った早々もつれるように雪崩れ込む。
彼の部屋はいつも冷たい香りがした。

久しぶりのキスに腰が浮く。舌を絡めれば、苦いタバコの香りがした。

冷えた体を温めあうように服を脱がしあい、熱を求めては互いの体に触れる。
口で彼の男根を舐めようとすると体をひっくり返された。

弾力のある白いシーツの上で脚が絡み合う。
「あっ」

びくっと私の体は跳ねた。
厚みのある舌でクリトリスを弄ばれる。
指で圧力をかけられ、剥き出しにされる小さなクリトリス。

「ん…っん」
濃厚な口づけで口内を掻き乱され、優しい指先に踊るような乳房への愛撫で、既に体は火照り敏感になっている。

熱を持ったクリトリスは息を吹きかけられるだけでビリビリと太ももがしびれた。
目頭が熱くなり涙が滲む。

充血した小さな突起に唇が触れた。
ドクンと胸が鳴り、腰が反れる。
熱い舌が上下に動くと小さなうめき声が漏れた。痺れる快楽にビクビクと体が震える。

長い指は狭い膣の入口をトントンと叩くと、ずぷりと入口を貫通した。
濡れそぼった入口はいともたやすく細く白い指を受け入れていく。

膣内がひくついているのがわかる。
指が出し入れされれば離さないと咥え込んでいる。
恐ろしい自分の体に恥ずかしさを覚え、羞恥の感情が立つ度に、きゅうっと中を締めてしまう。
入口をぐちりぐりちとこじ開けるように、もう一本の指が侵入してくる。
響く水音を耳にしながら、体を委ねる。

腟内を暴れまわる指は溢れる愛液を絡めては挿入を繰り返す。
指が入ったまま彼の唇はクリトリスに触れた。

「んんっああ」

溢れ出る愛液をすする唇と挿入を繰り返す彼の指。
吸引力に腰が浮くほどの快感が背中を突き抜ける。
足先がびりびりと痺れ、全身が自分の意志とは関係なく脱力する。

ぐぐぐっと熱くなった肉棒が膣へ侵入してくる。
絶頂を迎えた体の入り口は狭く締まり、男根を拒否するようにきつく締まっている。

「っあッアァ」
入り口をこじ開けられる圧迫感。

「キッツ…」
彼の苦しそうな顔に心拍数が上がる。
「っあ」

カリの先端が通る。
濡れきった膣内は、大きくなった彼のペニスが愛液の海へと溺れるように中へと導く。
ぐりぐりと締まった中を押し広げらると、びりびりと腰がうずいた。

私の中で踊るように突く熱い肉棒。
「うっ、ぁ」

彼の首に腕を回して、湿った胸に顔をうずめて、愛しい香りに巻かれていく。

電車の中でそわそわした。彼の厚い胸に触れたかった。
目頭がきゅっと熱くなる。

奥まで深く何度も何度も突き刺される。
太いペニスは再び私の快感を誘い出すために何度も何度出し入れを繰り返す。

シーツの中で、寂しかった気持ちが埋まっていく。
遅れた時間を取り戻して、二人でここにいることを実感し、体を重ねる。

水音を響かせ、膣が彼へ絡みつく。
中に吐き出される熱を感じて、深いキスをして愛を確かめるこの時間を、私は待っていた。

Fin.

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