シックスナインは嫌だって! (Page 6)

(…んんん…こ、こんなの…っ!!)

嫌だ。こんなことされたら、イクしかない。でもせめて、彼の言うとおり、フェアでいたい。
秋芽は、舌を彼の欲望に伸ばした。唾液で濡れた欲望を手で握り、こすりながら舐めあげたい。

「…ひゃっ…!やっ…!それ、やっ…!」
「ん、美味しい」

クリトリスがつままれていた。指でくりくりと転がされながら、膣からこぼれ出る蜜を吸われる。押しつぶすように強弱をつけた触り方に、秋芽の声はとまらなくなる。
低い彼の声にぞくりとした。

「やっ…!それ、駄目だってば…これ、やぁっ!」

段々と秋芽の声は溶かされていく。彼のものを咥えてなどいられなかった。甘い喘ぎ声を発することで春樹はクリトリスを押す手を強めつつ、舌の動きをとめない。

突き上げてくる絶頂の波を受け止めるしかない。

(また…私は)

またも大きく身を震わせ達してしまう。全身に甘い痺れが走り、秋芽は絶頂と共に、彼にイッたばかりの膣を見られていることに強い羞恥心を覚えた。
ぐったりとする秋芽の背中を、春樹は優しく撫でた。

「君は感じやすすぎるね。見ていて楽しい」
「…そうではなく、あなたがお上手なんですよ」
「恋人冥利に尽きるね。でも、秋芽。まだ僕はね、もっと君が乱れる姿が見たい」

ーーもう嫌。と秋芽は正直げんなりしていた。勿論まだ彼がイッていないからフェアではないのだ。公平さを大事にするのなら、彼がイクところまで付き合うのが筋だろう。

「…んぅぅっ!!ちょ…春樹さんっ…!」
「すぐにまたイケるだろう?もう僕にここ押し付けてきて…甘え上手だなぁ」
「やっ…ちがっ…んんん…っ!」

またも秘処どころか、クリトリスまでも舐められはじめられたら、秋芽は彼の欲望に頬をつけ、喘ぐしかない。張り詰めた彼のものを触れればいいのだが、クリトリスまでもころころと口内で転がされ、秋芽はずっと甘い声を発する。

(もうこれ…·嫌だってば…!!)

快楽の波に、またも秋芽は襲われる。
今日も騎乗位などできず、セックスのリード権は春樹のものだった。

Fin.

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