シックスナインは嫌だって! (Page 5)
「んむっ…」
春樹のそれはもう張り詰めていて、口に含むのも正直顎が疲れた。寝転がった体勢で口いっぱいにそれを頬張ると、春樹の満足気なため息が聞こえてきた。
(フェラするのは初めてじゃないけれど、何だか気恥ずかしい)
羞恥心がない訳じゃないが、いつものようにイカせられてばかりよりはマシだと秋芽は考えた。だから今日は顎が疲れてでもフェラをする気になったのだ。
「はぁ…秋芽…」
秋芽は、よしよしいいぞと思っていた。彼の満足気な声は、秋芽のプライドを補完する。
(一度イカせてしまえば、その後少し春樹さんの気もおさまるでしょう)
舌先で彼のものの先端を舐め、唾液を余分に塗り付ける。滑りを少しでもよくしたほうが男の人は喜ぶと、秋芽だって知っているからだ。
ん、と彼の感じた声に秋芽はホッとし、舌全体で彼の先端を舐めていく。
「秋芽…こんなのフェアじゃないよ」
「えっ」
思わず口を離してしまった。ギクリとしたのは、いつもの彼の行動パターンがわかったからだ。
彼は公平さを重んじる。
「…やっ」
「僕だって君を気持ちよくしたいよ」
「…いやぁっ!」
秋芽が抵抗しても遅かった。彼はひょいっと秋芽の身体を持ち上げ、腰を突き出させたからだ。春樹は仰向けの姿勢になる。そして秋芽は、秘処を彼にさらけ出すよう四つん這いになり、口元に彼のものを押し付けられた。
(だからこの格好は…嫌なんだってばっ!!)
だってこれでは、もう負けが見えている。
「ふぁっ…んうっ…!」
べろりと秘処を舐められた瞬間、腰が震えた。秋芽のそこを舐めた彼は息を吐き、膣の入口を舐める彼の舌に合わせ、秋芽の腰はビクリビクリと震える。
「やっ…!こんな…ああっ…!」
「気持ちいい?入り口がね、すごくひくついてるよ」
「だ、だめ…っ!」
入り口を音を立てて吸われた瞬間、秋芽の目の前には星が散るようだった。得も言われぬ甘美な絶頂に、目の前の彼の欲望を含む余裕すらない。
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