夜の社交場デビュー、その実態は… (Page 4)

「紗夜ちゃん、ちょっと移動しようか」
「ぁ…ぅ…こさか、さん…わたし」
「心配しなくて大丈夫。もっと気持ちよくなるだけだから」

足を縺(もつ)れさせながら向かった先は、拘束具のついた革張りのソファ。そこへ座らされた私は、大きくM字開脚をした姿勢で縫い付けられる。ぐるりと取り囲むように、いつしか私の周りには人だかりができていた。

「ゲームを、しよう」
「え…ぁ…」
「みんなが代わる代わる、紗夜ちゃんをバイブで刺激する。紗夜ちゃんをイかせた人が勝ち、そういうゲームだよ」

ふと見遣れば、数人の客が手にバイブレーターを握りしめている。これは陵辱だという恐怖に勝る、並々ならぬ期待と高揚。しとどに濡れた女性器を丸出しにしながら、私はこの現状に恍惚さえ覚え始めていた。

「あぁぁッ…はぁン…ンぁ…」

低く唸る機械の振動音、集まる視線、漂う濃厚な性欲。古坂さんが『自分の連れ』としてさりげなく牽制しているせいか、私に直接触れてくる人はいなかった。ただひたすらに快楽だけを与え続けられ、私の頭の中はえっちな色で埋め尽くされていく。

「ぁッぁ…イクッ…イくぅぅ…!」

私が体を仰け反らせて震えながら果てれば、フロアには拍手が巻き起こった。しかし、責め苦のゲームは終わらない。次、そのまた次と、意地悪な玩具が私の肉欲を翻弄していく。

「ンはぁ、ぁぅ、ぁ、ぅ…イグぅ…イッちゃ、ぅ…」

びくびくと痙攣する膣から、とめどなく溢れるラブジュース。糸をひくほど濃厚な官能汁に恥じらう純情は、もう私の中には残っていなかった。気持ちよすぎて馬鹿になるってこういうことなんだ。

「あぁぁぁぁッッ…ンぉ、はぅンッ…ら、めぇ…」

結局最後はぐちゃぐちゃになるほど絶頂を重ねて、意識朦朧の中、みんなと記念撮影をしてお開きとなった。随分と過激な『社交場デビュー』をしてしまった私だけれど、きっと今夜限りでは終われない。だってこんな刺激的な遊びを覚えてしまったら、多少のえっちな体験なんてきっと全部霞んでしまうから。

Fin.

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