隠された存在 (Page 6)

「泣いちゃうくらい気持ちいいの?」

「ち…ちがう…!やぁっ…んっ…ふぁ…」

「俺と慶介どっちがいい?」

「んっ…はぁ…慶介さんに決まってるでしょ…!」

「ふーん、これでも?」

彼は私が逃げられないように腰を押さえながら、休むことなく激しく腰を動かす。

あまりの刺激に私は逃げ出すか、彼を止めようと試みるが不可能だった。

「やめ…あっ…やめてぇ!お、お願い…あんっ…あぁっ…」

「俺、そろそろイきそう」

「待って!抜いて!お願いだから中はやめて!」

「いいじゃん…。これでもう寂しくなくなるよ…」

「やだ…やめ…あっ…あぁ…やん…あっ…」

次の瞬間、抵抗も虚しく、私の中にドクドクと熱いものが流れてくるのを感じた。

そしてそのまま全身の力が抜けた私は、その場に倒れてしまった。

私の中からゆっくりと白く濁った液体が流れていく。

慶介さんや娘を裏切ってしまった。

ちゃんと逃げられなかった自分に嫌気がさす。

慶介さん、美玖、ごめんなさい。

それ以上にこんなことをされて満たされてしまった私を…。

感じてしまった私を…許して。

Fin.

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