鈍感で周りの男性社員からの下心に気づかず誰にでも笑顔を振りまく彼女。ヤキモチを妬いた俺は…
俺だけしか知らない彼女のいやらしい顔が見たくて、彼女の口から俺を求める声が聞きたくて、執拗に責める俺。彼女は恥ずかしがりながらも俺を求め、待ちきれないと言わんばかりに愛液を溢れさせる
「紗季ちゃん、紗季ちゃんッ」
「なァに」
本当、鈍感なんだよな…紗季は。
「紗季さんっ」
「はァい」
今に始まったことではないが…と俺は平静を保ちながら紗季の周りを囲む男性社員、そして中心にいる紗季を見つめた。
「俺たち今日、新しくできたカフェに寄って帰るんだけど、よかったら一緒に行こうよ」
「わァ、行きたい行きたいッ」
終業時間を迎えた途端にできた人だかりの中心にいるのは、俺にとって何より大切である彼女、紗季…。
紗季は美人というより、可愛い印象が強く、言い寄る男性社員は多い。
「今日さァ…」
「紗季ちゃん、今日こそ俺と…」
次から次へと飛び交う紗季への誘惑の言葉。
いつかは止むだろうと考える俺の予想とは裏腹に、時間が経つにつれ、人だかりは増えていく…。
さすがに我慢の限界なので、俺は紗季のところへ近づいた。
「紗季」
俺に呼ばれ振り向く紗季。
俺の機嫌の悪さには気づかない様子に憤りを感じるのは多少お門違いかと思われるが、今の俺にとって自分以外の異性と話す紗季が気に食わなかった。
「…帰るぞ」
俺に呼ばれ、嬉しそうに近寄って来た紗季に対し、俺は紗季の額をコツンッと小突いて歩き出す。
俺の機嫌の悪さにまだ気づかない紗季は、うんっと首を縦に振ると、俺の後に続いた。
「あれ、紗季ちゃん、俺らとカラオケは」
紗季が帰ろうとするところを一人の男性社員が制止しようと肩を掴んだ。
「おい…俺の女に触んな」
その手を痛いぐらいに掴み上げ、睨む。
俺の形相に恐れた男性社員は謝罪の言葉を口にすると、すぐさま手を引いた。
その様子を見ていた男性社員たちはつまらなさそうにフロアを後にする。
「ほら、帰るぞ」
「え、あ…ちょっ…円っ」
紗季の手を引いて、俺たちも会社を後にする。
ようやく俺の機嫌が悪いことに気がついたのか、互いに一言も話さないまま俺の家についてしまった。
「円…なんか今日怒ってる…」
俺の家についてもまだ無言の俺に、紗季が顔を覗きこんでくる。
さすがに鈍感な紗季もそろそろ気づくだろうと踏んでいた俺は、大きく溜め息を吐く。
「お前な…気づいてないのか」
「え…何が」
わからない、という顔をしながら紗季は俺を見てくる。
一方の俺は自分を見つめる紗季の愛らしさに思わず負けそうになるが、こらえるように頭を掻き、紗季へと近寄る。
「…紗季、俺のそばから離れるな」
「何で…」
紗季の鈍さは筋金入りで、自分だけがこんな悔しい思いをしてるのか、と俺は少々虚しくなった。
俺の不機嫌さに紗季は不安の色を隠せずにいる。
たぶん・・余計なお世話かもしれないけど・・
sabatsunaさんの小説で残念と思う所は、解説とキャラの感情が混ざってしまってる所。
{快感を与えてくれるモノはもうすぐ近くにあるのに、入れてもらえない飢餓感に紗季は唇を噛む。
「い…れてェっ…円が…欲し…いッ」}
このくだりは
{快感を与えてくれるモノがすぐ近くにある。
欲しい・・
入れてもらえない飢餓感に紗季は唇を噛む。
「い…れてェっ…円が…欲し…いッ」}
これだけでキャラの感情が区別できると思います。
sabatsunaさんの書くシュチエーションは好きですよ。
応援してます。
匿名 さん 2020年4月21日