現場仕事の彼と初エッチしたら、身も心もとろけちゃいました
交通事故に遭いそうだった佐那を救ってくれた工藤さん。現場仕事で鍛えられた肉体とタフさで、佐那のことをたっぷり愛してくれて…。久しぶりだから?それとも肌が合うから?初エッチで凄く感じちゃうのってありなのかな?2人の忘れられない出会いの日の想い出をどうぞ。
信号が青になったのを確かめて、横断歩道に足を踏み入れようとしたその時。
「危ないっ!」
突然腕を掴まれて、グイっと引き寄せられる。
声を出す暇もなく太い腕に抱かれ思わず目を見開く。
と、同時に。
目の前を大きなトラックが横切った。
「…!」
ビックリして、力が抜けていく。
私は地面に座り込んでしまった。
「大丈夫?」
全然頭が働かない。
「…はい…」
「ん~大丈夫そうじゃないか…驚いたよねぇ」
「ちょっと、ビックリしちゃって」
「立てるかな?」
大きな手を差し伸べてくれた。
「俺、工藤」
「あっ私、佐那です」
「佐那ちゃん、夕飯まだだよね?」
「そうですけど…?」
「あそこ、ほら、看板見えるでしょ。俺良く行く定食屋さんなんだ」
「定食?」
「そそ。和食メインだけど、良かったらご飯食べようか。近いからあそこまで頑張れる?」
工藤さんの指さしたお店までは30メートルくらいだった。
ゆっくりと立ちあがり、ノロノロと歩く。
ふわふわして、自分の足じゃないみたい。
工藤さんはずっと私を支えて歩いてくれた。
*****
気が付くと2人で私の部屋で食後のお茶を飲んでいて。
私がふと事故に遭いそうだったことを思い出して震える度に抱きしめてくれて。
分厚い胸板に、筋肉質な身体。
大きな手と太い腕が私を優しく包んで。
こんな時間が、ずっと続くと良いなぁって。
工藤さんの腕の中でぼんやりと思ってた。
「佐那ちゃん、眠くなっちゃった?」
ボーッとしてた私の顔を覗き込んで工藤さんが言った。
長いまつ毛に大きな瞳。
改めて顔を見ると、工藤さんはイケメンの類だった。
「あっ、そうじゃなくて…その、温かいなぁって」
「俺?体温高めなんだよねぇ…暑かった?」
「いえ、あの。人の温もりって、久しぶりで」
「俺も、こんなに可愛い子をずっと抱きしめてられるのは…久しぶりかも」
「可愛い子って…」
私を抱く手に力が入った。
「佐那ちゃん、可愛い」
ギュッと抱きしめられる。
心臓の音が聞こえてしまいそうな程大きく高鳴った。
おずおずと工藤さんの首に手を回してみる。
2人の顔が、近づく。
そっと目を閉じると、唇に温かい感触がした。
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