月とすっぽん (Page 2)

根津はかなり酔っている様子で、顔は真っ赤に染まっていた。

「歩ける?」

「問題、ありまへん」

少し心配になるところはあるが、彼は少しふらつきながら歩いていた。

「せんぱぁい」

「何?」

「先輩って、めちゃくちゃ優しいし美人ですよねぇ」

「…そう?」

「みんないってますよぉ、先輩すごすぎていろいろ聞きたいけど近づきがたいってぇ」

「…そうなの?」

知らなかった。そんな風に思われていただなんて。

「俺ぇ、先輩のこと好きですよ」

彼は酔っぱらった様子で、にへらぁと笑い私にそう返す。

突然の告白に、私は硬直してしまった。

「…は?」

「俺みたいなのをずぅっと見捨てずにいろいろ教えてくれるし、優しいですしぃ」

「ちょっと…何よ!急に!…照れるじゃないの!」

「おれ、先輩に追いつけるようにがんばりますねぇ。そしたら、付き合ってください」

かぁっ、と顔が熱くなる感じがした。初めてだった、こんな風に言われたの。

「俺はドジで間抜けなすっぽんだけど、先輩はお月様ですから、ねぇ」

微笑む彼に、私は勢いで一つ口づけをする。

ちゅっ。唇と唇が触れ合う音。一瞬のリップ音。そして唇が、私の中に入ってくる。

「…んっ、はあっ、はあ」

私はついいやらしい声を出してしまう。

「へへ、先輩かわいいな…」

彼は真っ赤な顔で嬉しそうに笑う。

私の胸を見て触りたそうな顔をしているので、「…触りたいの?」と聞くと、彼は小さく頷いた。

私たちは暗い路地裏に入り、そのまま舌を絡め合うキスを続ける。

「っはあ、っ、はあっ、」

歯茎をなぞられる感覚についびくっと身体が反応した。

さらに、彼は嬉しそうに優しく胸を揉む。

とても優しく、ふにふに、と触る感じがくすぐったくて、気持ちよかった。

「すき、ですっ、でも、まだ、ここから先は、しないっ、ですっ。俺があなたに見合う、存在になるまで、はっ」

絡み合うキス、優しく揉まれる胸。

そうやってしばらく、誰にも知られないように彼と抱き合った。

*****

「すみません先輩!昨日はご迷惑をおかけしました!」

次の日、案の定彼は昨夜のことは覚えていなかった。あの酔っ払い方を考えればまぁ、仕方がないかもしれない。

彼が嘘をついているようには思えなかった。

だから、あの思いは彼が自分を認められるようになる時まで閉じ込めておこう。

「いいわよ。…また、飲みに行きましょ」

「は、はい!」

あの昂りを彼に打ち明けられる日が、そして彼と交われる、そんな未来が楽しみだ。

Fin.

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