政略婚の彼と昔。 (Page 2)

月の光に照らされて、紫色の小さな石がきらきらと輝いている。

「これは、お守りだよ。小さい頃、名前も覚えていない男の子にもらって。小さい頃体がすごく弱かったんだけど、その子に強く自由に生きろって言われてもらったの」

遠く記憶の向こうを眺めながら、当時を思い出す。

「強く、自由に生きろ」この言葉がわたしの支えだった。

だから、わたしはこの縛られた結婚が嫌だった。

そして、実はその人のことが好きだった、そんなことこの場では言えない。

仰向けのわたしに覆いかぶさるように、急に抱きしめられる。

「それ、たぶん俺」

「え…」

不意な告白に頭が混乱する。

「ずっと、あの子のことが好きだった。まさか、君だったなんて」

感極まったユウヤにぎゅっと抱きしめられる。

そうか、この人だったんだ。

「わたしも、実は好きだった…だから、今会えて本当にうれしい」

今度はわたしから唇を合わせにいく。

ユウヤと鼓動がピタッとはまったような気がした。

彼の舌が探るように入ろうとしてきて、わたしは素直に受け入れた。

「千愛子さん、好きだよ。改めて、君のことを大切にすると誓うよ」

ユウヤの手がわたしの胸元に下りてくる。

服の上から優しく、包み込むように、愛撫される。

「…恥ずかしい…よ…」

お構いなしに服を脱がされていく。

月明りであらわになった乳房がパアンと光を跳ね返した。

「綺麗だね」

そのまま乳輪周りにキスをされる。

そして、その未発達な乳首を口に含み、しゃぶる音だけが静かに響いていた。

「…っ、あの…、これって」

「恥ずかしい…?」

わたしの胸元から見上げるユウヤの顔が意地悪そうに微笑む。

コクコクとうなずくと、じゃあもっと、と口に乳首を含み、手はするすると下に下りていく。

スカートの上から太ももの間で止まったその手は、またしても優しく、撫でるように愛撫を繰りかえす。

「やっ…くすぐったい…」

スカートを捲られ、シミのついたショーツが見えてしまう。

「千愛子さん、濡れてるね」

「い、いや…そんなことは無いです…!」

そうかな、と濡れた筋に中指が走る。

「ひゃっ…、あ…」

「可愛いね、とても敏感みたいだよ」

ショーツの隙間から指が入り、割れ目にそっと触れた。

瞬間、ビクンと体が跳ね、また声を出してしまう。

「…あぁ、ダメだよ。そんなに気持ちよさそうにして。千愛子さん、あなたって人は…」

もう我慢しないよ、とショーツを下に下ろされ、割れ目の中に指がねじ込まれる。

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