鉄仮面上司との主従関係
新たな仕事に挑戦するたに転職をした陽子。仕事に追いつくため資料室に通い詰めると、頻繁に遭遇する「鉄仮面」というあだ名がついた役員に次第に惹かれるように。そして陽子は彼に体の関係を持つことを自ら提案するのだが…。
古びた書類の少し埃(ほこり)っぽい香り。
ひんやりとした、湿った空気。
そこに混じる石けんのような爽やかな香りと、蒸れた汗の匂いが混じって鼻腔に広がる。
「ほら、早くしないと後15分で会議始まりますよ…?」
口の中で彼のものがどんどん固くなっていくのを感じる。
私は、左手で彼のものの根本に手を添えて、必死で唇を這わせた。
口に溜まった唾液が口の脇から漏れ、ポタリのカーペットの床に垂れてシミを作る。
若い年齢で役員に出世した能力を持つ彼が、まさか会議前に同じ会社の部下にフェラチオをさせているとは、誰も想像がつかないだろう。
彼とこのような関係になり、もう二ヶ月が経とうとしている。
「ふ…いいですよ…その調子」
手でしごきながら、口の中で彼の先端を舌で包み込むと、彼の口から吐息が漏れた。
私の髪をサラリと感触を確かめるように、撫でる。
大きな筋張った手から浮き出た血管が官能的に見えた。
「陽子さん、ごめんなんだけど、苦しいことするから我慢してくださいね…?ちょっとの辛抱です」
時計をチラリと見て、彼は急にそういうと、撫でていた手を止めて片手で私の両腕を掴んだ。
「く、苦しいことですか…?んぅッ…!」
両腕を自分の顔より上に上げさせられ、もう片方の手で私の頭を掴み、そのまま喉奥に押し込む。
苦しさで涙が反射的に溢れ、私は彼に訴えるように、上を見上げた。
「いいですね、その顔。いい顔です」
彼は私の表情を見てさらに欲情したのか、より硬さを増した自身を私の口に何度も往復させた。
喉に擦れたところがじんわりと熱を帯び、かき混ぜられた粘度を増した唾液がぐちゃぐちゃと音を立てた。
「うッ…ぁあうッ…」
声にならない、うめきにも近い声が喉の奥から出るのに、彼はその声も楽しむように快楽のまま腰を振る。
この動きがいつも私の膣の中で行われている律動だと思うと、興奮している自分がいた。
「…ッ陽子さんッ…イキます。全部飲んでください」
彼はそう言うと、ラストスパートに腰の動きを加速させる。
より一層喉の奥に彼のが出入りし、涙がボロボロと頬を流れ、束ねられた手に自然と力が入る。
彼はそれを制するように一層私の手を押さえつけると、一気に白濁を放出した。
鼻腔に抜ける香りと彼の荒々しい吐息のBGMで、私の頭もモヤがかかったかのようにぼんやりとする。
そのまま、精液を飲み込むと、私は力なく背後の棚に背を預けてズルズルと倒れ込んだ。
「ふふっ…。全部飲めていい子ですね。ご褒美をあげましょう」
彼はカチャカチャと音を立てながらベルトを手際よく身につけると、倒れ込む私に目線を合わせてしゃがみこみ、唾液と精液で濡れた私の唇にキスを落とした。
そして耳元に優しく『今夜、22時においで』と一言囁くとそのまま資料室を後にした。
口付けの余韻に浸りながら、私は彼の言葉を反すうする。
口の中に残る彼の苦味が、今夜自分に施される快楽を想起させ、自分でもわかるくらいに下着が湿っていくのを感じていた。
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