バーテンダーの彼氏が、いつもと様子が違う。余裕のない彼氏に愛を伝えるラブラブエッチ♡
いつも大人で私をリードしてくれる年上のバーテンダーの彼氏。だが、今日は何だか余裕がないように見えて…自分に出来ることを考えて、恥ずかしいけど愛をこめてご奉仕することに!自分からリードしたことのない彼女に驚きながらも、嬉しさと興奮でタガが外れた彼氏とのラブラブエッチ!
「いらっしゃいませ」
「愛香ちゃん、だいぶ慣れてきたね。お疲れ様」
「店長のおかげです!あ、これ戻しておきますね」
よく働くなぁ、と笑う店長。
(好きな人がいる職場なんて俄然やる気出るでしょ!)
バーで働く愛香。
カクテルは作れないけど、前にバイトしていた小料理屋の同僚のツテでこの店を紹介された。
無精髭を生やす店長。
きっと髭を剃ったらハンサムで髪もサラサラだからアイドルみたいに見えるだろうが、髭を生やした今はちょいワル系に見える。
店長の見た目がどストライクすぎて調理バイトのお誘いに即OK。
不純な動機ではあるけど、お店の事も大好きになった愛香。
働き始めてもう1年。
半年経つ頃に店長に告白し、まさかの彼氏彼女の関係になった時はもう飛び上がるほど嬉しかった。
今日もせっせと裏で料理を作ったり、カウンター内を片付けたりあくせく働いている。
無理は禁物、と言いながら頭にポンと手を置いた店長。
少し触れただけなのに愛香は顔がボッと赤くなるのが分かった。
「マスター、愛香ちゃん入ってくれてほんとよかったよね〜。よく働くし気も利くし」
「ははっ、今どき珍しいくらい素直でよく働いてくれて…前のバイトやめちゃったところだったから助かるよほんと。もう1人バイトは欲しいんだけどね」
今現在、店長以外は愛香と店長の弟子として働いているバイト男の子(この子は店長のカクテルに惚れ込んでここで働いてる)の2人しか従業員がいない。
「愛香ちゃん、悪いBOXのオーダー頼める?」
カクテルを作っている最中の店長に言われてBOX席に向かう。
悪い、だなんて当たり前だからいいのに…はそう思っていたけど、お客様を見て意味が分かった。
(このお客様…ちょっとガラ悪い…オーダーが重なって店長は手が離せないから全然いいけど、心配も忘れずに悪いって言ってくれたんだ)
気を引き締めてオーダーを聞くも…
「お姉さん可愛いー、んね、仕事終わるの何時?一緒に遊ぼうよ」
「それいい。よし、連絡先教えて」
酔いも回ってるみたいで、目がいかがわしい所一直線。
「お客様、私はただの従業員で、接客専門のキャストでもないので連絡先はお教えできません」
「んな事言わずに。いいじゃんいいじゃん」
「すみません、お通し入れてきますので少々お待ちくださいね」
しつこかったけど、急いでオーダーを聞いてカウンター側に戻る。
ありがとう、と店長に言われ笑みを返す。
急いでお通しも準備しBOX席に届けに行こうとしたら…
「愛香さん俺が行くからいいよ」
ともう1人のバイトくんが進んで持って行ってくれた。
さっきはこのバイトくんもカウンターのお客様の接客をしていたのに、店長と2人で気を回してくれたのがわかって嬉しかった。
このお店はいい男しかいない。
顔も良くて心配りまで上手なバーテンダー2人。
バイトくんが入る前も女性客は多かったけど、バイトくんが入ってさらに増えた。
女性も多いお店だからか、自然と男性客も増えるように。
お店としてとても嬉しい効果だ。
(…店長がモテるのは正直妬けちゃうけど)
唇までもが
最後のページですが、
「唇間でもが」は誤りです💦
正しくは「唇までもが」
読みづらくさせてしまい申し訳ありません🙇♀️
作者です さん 2023年8月6日