二人離れた夜。モニター越しにイチャイチャしていたら一人エッチを見せることに…!?
付き合ってすぐなのに彼氏が転勤。モニター越しのデートで寂しさを埋めていると、だんだんとエッチな雰囲気になっちゃった。えっ、彼に見られながら一人でするの…?恥ずかしいけど、見られ見せつけながらの行為が止められない!
待ちに待った金曜夜。
お風呂を済ませ、髪もメイクもバッチリ。
緊張しながらビデオチャットを立ち上げると、無事に裕也と繋がったようだ。
「麻子~!お疲れ~」
画面にリラックスした様子の裕也が映し出された。
「裕也!…うん、ありがとう。そっちもお疲れ」
私も笑顔で返した。
「ふふっ、ちゃんと繋がるかどうか不安だったんだろ。一瞬すごく緊張した顔してたよ」
「ちょ、ちょっと見ないでよ~」
裕也にからかわれ、私はふくれっ面をしてみせた。
それでも一週間ぶりの画面の中での再会に、どうしても口元がほころんでしまう。
裕也が県外に異動することになったのは一ヶ月前のこと。
まだ付き合って少ししか経ってなかったから、私の落胆は大きかった。
そんな私に裕也が、これがあれば顔を見ながら話せるからとビデオチャットの使い方を指南してくれた。
機械オンチの私ではあったが、少しでも裕也を近くに感じたくて必死に勉強し、本日ようやく初めてのビデオ通話にこぎ着けたわけだ。
しばらくは他愛もない話をしながら二人でお酒を飲んでいた。
やっぱり顔が見えるのは嬉しい。
離れた距離なんてすぐに埋まってしまうようだった。
やがて、日付が変わろうかという時間帯に差し掛かった頃、そういえばという感じで裕也が言った。
「パジャマ、可愛いね」
「え?そ、そう?ありがとう」
実は今日のために新調したものだ。
可愛くしたいけれど、なんだか張り切っていると思われるのも恥ずかしくって、自然な印象になるようにと探したとっておきの一枚だ。
「うん。すごく可愛いと思うよ。…胸の形もすごくきれいに見えるし…」
「もっ、もう馬鹿っ!」
いやらしい目つきでそう言われ、慌てて目を反らした。
「今、ブラジャーしてるの?」
「…し、してないけど」
裕也の勢いが止まらない。
私はドギマギしながらグラスに残ったチューハイを一気に飲み干した。
「ふふ、そうだと思った。…可愛い」
「何よもう。ひょっとしてさっきから胸ばっかり見てたわけー?」
恥ずかしさを誤魔化すために軽口を叩いたが、裕也は落ち着いた様子で微笑を浮かべる。
「そりゃ当たり前だよ。何日麻子の身体に触れてないと思ってるの?」
真面目にそんなことを言われ、私はカアッと自分の顔が熱くなるのを感じた。
「…も、もう」
そう言ったきり、私は言葉を続けられずにグラスを指で弄ぶ。
「麻子、愛してるよ」
「うう…」
は、恥ずかしい…。
彼がふふっと笑った。
私はゾクリとする。
なんで耳元に吐息がかかったように感じるんだろう。
「麻子、こっち見てよ」
言われて視線を向けると、裕也が熱の籠った目で私を見ていた。
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