行きずりでも濡れるココロ

・作

合コンに失敗した夜。バーで初対面の男に誘われるままホテルに行った私は、久しぶりすぎるセックスに戸惑いながらも感じすぎてしまい、彼のテクニックに溺れてしまう。立たされたままでのクンニに脚を震わせる私を、彼は強引にベッドに連れて行き、恥ずかしい格好を鏡に映し出して私に見るよう強要する。どうして彼は、こんなに強引なの…?

「んっ…」

「唇、あっつい」

キスの合間に囁く声が低く響く。

ホテルのエレベーターですでにいじられてた体は、バーでさっきまで飲んでたこともあって火照っていた。

彼の言う通り。

「俺、すげー溜まってるんでちょっと我慢できないかも」

「え?」

部屋に入るなりキスの嵐に襲われて、酸素不足のせいか頭が回らない。

「論文書いてたって言ってたでしょ。ずっとこもってたからさ。真美さん、すっごいいい匂いするし…いい?」

いいって、何が?

聞き直す暇もなく、彼が私の目の前でしゃがみ込む。脚に触れる大きな手。

何?

「や、ちょっとっ」

ワンピースのスカートの裾をめくったかと思うと、いきなり顔をうずめてきた。

「ま、待って、や、やだっ」

背中のすぐ後ろは閉じたばかりのドア。ヒールすら脱いでないで立ったまま、こんなこと、を…。

「裾、持っててください。汚しちゃう」

私の手を掴んだ彼の手は、さらに熱かった。その熱に怯えて言われた通りにしてしまう。ずり下ろされた下着に入ってくる指。

柔らかくて濡れた感触が、私のソコにじわりと触れた。

「ん、ぁ…ぁん!」

舐められてる。

嘘でしょ。

今日初めて会った男の人に、ラブホテルに誘われて。

部屋に入るなりこんなこと、される、なん、て…。

「濡れてる…。真美さん、やっぱり期待してたんだ」

「やだっ、あ、ぁ、指でい、いじらないでっ」

「じゃあもっと舐めますね。ここ、好き?」

「んんっ!」

キュウッ、て。クリトリスを吸われて思わずのけぞった。

こんなこと、初めてだった。

彼氏でもない人に下着を下ろされて跪かれて、こんな場所を舐められてるなんて。

つい数時間前まで、合コンに失敗したのを落ち込んでた私が。

とても信じられない。

まずは連絡先を交換してお茶して食事して、それからお付き合いを、なんて考えてるうちに誰とも付き合えないまま5年経ってしまってた私が。

こんなことに、なるなんて。

頭が真っ白に痺れていく。

「ああっ、あ、あ、やだ、ぁ──ッ!」

ビクビクっと痙攣する脚。我慢できずにイッてしまって、呆然とした。

嘘。

嘘よ。立たされたままで、スカートの裾を自分でまくりながら舐められてイッちゃうなんて。

嘘でしょ。

「あ、ぁ、あ…」

「大丈夫?真美さん、ガクガクだけど」

彼が見上げてからかってくるのに、何も答えられない。

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