元サヤあまあまいちゃラブの週末ベッド (Page 2)
「俺、仕事で一人前になるまで、女の子と付き合うのはやめようと思ってたんだ。あかねのこと、大好きだったし、むしろ好き過ぎていつも気になっちゃうから。だから、一度、きっぱりと別れて、成功してから迎えに行こうって自分で覚悟を決めてたんだよ」
裕太はあかねを見つめながらいった。
「今は成功できた。だから、あかねを迎えにきた」
「成功って?」
あかねは訊いた。
「起業したんだよ。それで、まぁ、一応、成功したっていえるだけの成果は残しつつあるんだ」
裕太は誇らしそうにいった。
「ほんとう? そうだったんだね。でも、私に彼氏ができてたらどうした?」
あかねは訊いた。
「奪った」
「奪う? 新しい彼氏から?」
あかねは笑った。
「そう」
裕太はうなずく。
「自分勝手だなぁ。裕太は」
あかねは鼻をすすった。
「そう。勝手なの。でもあかねなしの人生はありえない。あかねとの人生を想定して、ぜってえ成功しようって思ったんだから」
裕太はずいぶんたくましくなった。
以前のやんちゃな雰囲気は残したまま、すっかり大人の男になっている。
経済的な自信もあるせいだろうか。
「部屋、あがる?」
あかねは訊いた。
「いいの?」
裕太は微笑む。
あかねはこくっとうなずいた。
「いいよ。だってまた彼氏になるんでしょう?」
「先にいっちゃダメ。あらためて俺から申し込むんだから」
「そうなの? わかった。じゃあどうぞ」
あかねは鍵をあけて部屋に招いた。
「ちょっと待っててとかないんだ?」
裕太が訊く。
「ないよ。ちゃんと片付けてるもん」
「へえ、やっぱりいい女だね。あかねは」
「そんなこともないけど。お茶いれるからちょっと座ってて」
「ローターとか隠してないの?」
裕太はからかうようにいった。
「おもちゃなんかないよ」
「性欲は?」
「わかんない。そういうの」
あかねは裕太の前にお茶を置く。
「裕太は?」
「もちろんある」
「そうなんだ」
あかねは詳しく聞くのが怖かった。
風俗にいっている話とか、セフレの話とかを聞かされるのがイヤだった。
「俺の性欲は、あかねとのセックスを想像してオナニーで処理してた」
「そんなの嘘でしょ。うれしいけど」
「ほんとだよ。ほかの女とはセックスしない。あかね以外とは」
あかねは裕太のほうを向いた。
男らしくなった裕太はオスのようなフェロモンが出ていてセクシーだった。
(抱かれたい)
あかねはパンティのなかをじわっと濡らし、乳首も硬くなっていた。
「ねえ、あかね。必ず幸せにするから、結婚を前提にもう一度付き合ってほしい」
裕太は手のひらを上に向けて差し出した。
「え? なに?」
あかねは訊く。
「手、のせて」
「手?」
悪くないけど
ストーリーとしては「出来過ぎでしょ」ってくらい都合の良い話。
エロ描写は……。「〜〜た」「〜〜た」という過去形の連続と説明臭い表現で、臨場感に欠けると感じた。なんだろ? 主人公女性の脳内お花畑状態で書いた日記を読まされてる感じ。使われている単語は性的なんだけど、エロくない。
ちょっと期待外れかな。
た さん 2021年4月10日