お隣さんに色仕掛け (Page 2)
「あの、どうかされました?」
「あ、い、いいえ。すいません」
いや、やっぱりこんなイケメン一回会ったら忘れるはずない。誤魔化すように手を振れば、ふんわりと笑われた。
「お隣の方がこんなに可愛らしい女性だと、とても緊張しますね」
この人、相当な遊び人だな。きっと私と同類だと、ビッチセンサーが反応する。
「フフッ、お上手ですね」
「今からお仕事ですか?」
「はい。えっと…新谷さんも?」
「よかったら下までご一緒しませんか?」
「ぜひ」
私たちはお互い笑顔を浮かべながら、ゆっくりと廊下を歩き出した。
スラッと長い手足に、ピシッとしたダークブラックのスーツ。横に流すようにセットされたヘアスタイルは、おしゃれなのに清潔感があって。涼しげな目元は色気たっぷりで、この瞳に見つめられながら抱かれたらどんな気分だろうかと想像が膨らんだ。
決めた、次はこの人にしよう。
お隣さんに手を出すのってちょっと面倒そうだけど、こんなイケメンきっと滅多に出会えない。
これからどうやってエッチに持ち込もうかなーなんて内心ワクワクしながら、新谷さんの話ににこやかに相槌を打った。
*****
「ん…っ」
シンと静まり返った部屋に響くのは、お互いの唾液がピチャピチャと絡み合うイヤらしい音。鼻にかかった吐息が漏れる度、私を抱き締める新谷さんの腕に力が込められる。
「ふぁ…っくる…し…っんん…」
「可愛い…安野さん…」
新谷さんの熱い舌が私の口内を舐め回して、息苦しさに酸素を求めようと顔を背ければ逃さないと言わんばかりに彼の長い指が私の顎を掴む。
さすが遊び人、キス上手すぎ。
キスだけでこれなら私これからどうなるんだろうと想像するだけで、お腹の奥がキュンと疼いた。
素敵です…!!
エロくて可愛い感じがするんですけどハードな要素もあって、とても好きです!!
ましゅまろ さん 2021年1月17日