お隣さんに色仕掛け
イケメンとのワンナイトが大好きなレイの今度の獲物は、ついこの間隣に越してきたばかりの笑顔が素敵で物腰柔らかな男性。意外とすんなり「部屋にきませんか?」とのお誘いが!お気に入りの下着をつけていざ!と思ったら、予想以上に肉食系で…
上場企業の派遣社員の受付嬢、そんな立場はいい男と気軽な付き合いを求めてる私には絶好の環境。笑顔で卒なく仕事をこなしつつ、相手を品定め。ここに座ってニコッと微笑めば、十中八九私から仕掛けなくても相手から誘ってくる。
向こうも取引先の受付嬢に手を出したっていう負い目があるんだろうし、今のところトラブルが起こったことは一度もないし。
あぁ、この仕事選んで本当によかった。
「おはようございます」
「おはようございます」
お仕事用スマイルで対応すれば、相手はぽわんとした顔で私を見つめる。この人前から思ってたけど、中々素敵。スーツもパリッとしてるし背も高いし、よく見れば結構筋肉質。
「いつもお疲れ様です」
「あの」
「はい」
「もしよかったら今度…」
そんなお誘いを受けてさも驚いたような顔をしつつ、私は誰にも知られないようにニンマリとほくそ笑んだ。
「あぁ…んっ」
「はぁ…っ、レイちゃん…最高…っ」
「ん…っ、ぁ…っ」
「っ」
正常位で私をキツく抱き締めて、相手はブルッと体を振るわせてゴム越しに欲望を吐き出した。
それにしても、ちょろかったなこの人も。欲を言えばもう少し駆け引きみたいなの楽しみたかった。
「ねぇ、レイちゃん…」
「あ、今日見たいドラマがあったんだ」
愛おしそうに私の名前を呼ぶその人の手をスルリとかわしながら、私はベッド下に脱ぎ捨てた服を拾ってさっさと着替え始める。
エッチの内容的には五十点かな?二回目はなさそう。
「じゃあ、失礼します」
ニコリと受付スマイルを浮かべて、引き止める声も無視して一人でホテルを出た。
*****
朝、ふぁぁと盛大なあくびをしながら玄関の鍵を閉める。仕事面倒だなぁ、行きたくない。
「おはようございます」
不意に横から、耳に心地いい低音ボイス。パッと右を向けば、初見のイケメンと視線がぶつかった。
「…おはようございます」
お隣さん、こんな長身イケメンじゃなかったけど。そんな私の疑問を汲んだように、目の前のイケメンが柔和な笑みを浮かべる。
「先日越してきた新谷です。昨日挨拶に伺ったんですがいらっしゃらなかったようで」
「あ…そうなんですね。私安野です。よろしくお願いします」
笑顔を作った後、ふとその人の顔を凝視した。この人、なんかどっかで…。
素敵です…!!
エロくて可愛い感じがするんですけどハードな要素もあって、とても好きです!!
ましゅまろ さん 2021年1月17日