彼が出張中に玩具で思いっきり一人エッチ!…のはずだったのに。なんで?!

・作

彼とのエッチも好きだけど、バイブやローターも大好きな私。同棲中の彼氏は泊りがけで出張だから、そのあいだに私はお気に入りの玩具たちを使ってバスルームで思いっきり一人エッチを満喫!気持ちいい!…って思ってたら、背後から手が伸びてきて…?!え、なんでいるの?!

「ただいま」

誰もいないとわかっていながら、それでも習慣になっている挨拶を口にしてパンプスを脱ぐ。

同棲している智洋は、週末だというのに今日から泊りがけの出張だ。

そのあいだ私は久しぶりにお一人様時間を過ごすことになる。待ちに待った一人だけの時間を。

とはいえ別にこの同棲生活に不満があるわけじゃない。

結婚を見据えての同棲だし、家事だって分担してやっているから一方だけに負担があるわけでもない。どちらかといえば順調な同棲生活だと思う。

それでも、二人でいる時間と同じくらい一人きりの時間も大事だと思うのだ。

仕事用バッグを置いて、代わりにクローゼットの奥に仕舞っている撥水バッグを取り出し、着替えと一緒にバスルームに持ち込んだ。

お湯を張っている間に先日買っておいた、ちょっとお高めの入浴剤を手に取る。

天然由来の保湿成分と柔らかな花の香りが人気の製品だ。気分が上がる。

そして持ってきたバッグからも天然成分が人気の品を取り出す。

一見するとブランド物のシャンプーやボディーローションのように見えるボトルデザインが受け、女性の間で密かに流行っている製品だ。

一応、中身はローションなので間違ってはいないけど、ね。

「あ…」

ローションボトルを手にしただけでアソコから蜜が溢れだした。

あわてて服を脱ぎ洗濯カゴに放り込む。

まだお湯は溜まりきっていないけど、待ちきれなくてバッグの中身を全部つかんで浴室に入った。

フタをせずにお湯を溜めていたから湯気が室内をほどよく温めてくれている。

これなら床に直に座っても冷たくないかな。

椅子を脇に寄せてその上にバッグの中身をそっと置く。

きれいなボトルに入った、粘度が高めのローション。

女性チームが開発したことが売りの、なめらかな流線型を描く細身のバイブ。

吸引しながら振動する胸用のローター。

智洋には内緒の私のお気に入りたちだ。

元彼とのエッチであまり感じることができなくて、不感症なんじゃないかと不安になってネットでいろいろ調べたときに見つけた『自己開発』の文字。

『女性の体はデリケートです。彼氏のためにも自分で開発して感じやすくなりましょう』

不安を抱えていた私はその言葉に飛びついた。

勧められていた初心者用のバイブとローターに一日分のアルバイト代が消えたけど、代わりに得たのは、ものすごい快感だった。

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