いぢわる☆パレード (Page 7)

ぐっ、と私の身を起こしながら、すっぽりと身を包んでくれる。

「…真ちゃん…大好き…。もっと…」

「もっと?…俺、歯止めが効かなくなりますよ?」

クチュ…チュ…。甘いキス。美味しい…。

「違う…もっと…好き…」

「なーんだ」

心底残念そうな声。可愛い。

「…もっと…」

奇跡的な静寂を味方に、思い切って、伝える。

「…欲しいの…」

語尾を聞き終えることもなく、荒々しく真ちゃんは、私を横長のオブジェに押し倒す。両の手首は押さえ付けられ、真ちゃんの唇が着衣越しに私の乳首を甘噛みする。

「…うっ…うぅ…あぁ…」

私はポロポロと歓喜の涙を流してしまう。それを舌や指で受け止めながら、真ちゃんは笑う。そして、さり気なくジャケットの胸ポケットから、予感させるモノを取り出す。ああ…このまま誰も来ないで…。私のスカートに潜り込むように、ベルトをカチャカチャと鳴らしながら、たぶんゴムを装着している真ちゃん。

「…はぁ…あぁーん」

今、ここで?空の下で?声を抑えようと努めるけれど、声を殺せば身体はより、激しく跳ねてしまう。

「…あぁ…あ…アッ!」

足首を掴まれ、高く掲げられてしまう。

「…うっ…ふ…ぁあ…」

一枚隔て、ヌル…ヌル、と真ちゃんの太い幹が脚の間を上下する。そして、私の叢を割り、彼の先端が私の芽に触れる。

「…気持ち…いい…」

「…ん…」

俺も、と唇で伝えてくれる、真ちゃん。舌を舌で迎える間に、脚の間にも彼の幹が差しこまれる。

「あぁ!ハァ…アッ…アッ…あーん…いい…いいのぉ…」

パンッ、パンッ、彼の腰が激しく揺れて、私の奥に深く強く打ちこまれる。こんな性急な彼…初めて…。まだ知らないあなたがいたんだ…。背中のオブジェが冷たい、と感じた瞬間、真ちゃんの逞しい腕が私を包んだ。

「…ハァ…ぁ…あったか…い」

ちゅ…ちゅっ…くちゅっ…。再びキスが降りてくる。濃厚な甘さにクラクラする。恥ずかしくて目を閉じていたけれど、薄く目を開くと、真ちゃんの肩越しに秋空が眩しい。手が届きそう。私は両腕で、ギュッと真ちゃんにしがみつく。真ちゃんの厚みで、私の胸が真ちゃんの胸の下で柔らかく押しつぶされる。

「あぁ…ぁあーん、ハッ、アッ、あぁ…」

重ねた二人の唇から、私の声が漏れてしまう。堪えても、堪えても、溢れてくる。激しく水音をたて続ける脚の間からも…。

「ウッ…ふぅ…」

真ちゃんの低い声と吐息が、私の口内に注ぎ込まれる。

「あっ、アッ、ぁぁーん…真ちゃん…真ちゃん…」

「聡子…ウゥ…ハァ…可愛い…ここで…ごめん…ウッ…」

「あぁ…きて…きて…真ちゃん…あーん…ハァ…ハッ…あぁ…あぁーッ!」

身体が私のモノではないみたいに、連れていかれてしまう。熱い彼を受け入れているその場所から。溢れて溶けて彼に吸い込まれてしまう。そして、彼と共に空に。真ちゃんの腕の中で。熱く昇華していく。もうこのまま真ちゃんの下で溶けてしまいたい。

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感想・レビュー

4件のレビュー

いぢわる☆パレードのレビュー一覧

  • ちょっとダラダラ

    ちょっとダラダラした話でした。
    単に長いからでなく、なんとなく歯切れが悪く情景がわかりづらいイメージです

    5

    さわら さん 2021年1月5日

  • 白昼夢の様な甘い妄想に浸れました

    主人公の期待や想像する様に自分も重なり、甘い妄想に入り込んでしまいます。
    声音の描写に、好きな声を思い浮かべて…。

    丁寧な描写がそのまま焦らしの様な、最初から最後まで、強弱愛撫された様な気分です。

    実際には出来そうもないシチュエーションだからこそ、読んで想像して、されたくない、されたい…という絶妙ないぢわるさを味わえました。

    2

    ひつじ さん 2021年1月13日

  • 星をつけ忘れたました

    非常に好みなので、繰り返し読んでおります!

    2

    ひつじ さん 2021年1月13日

  • 真ちゃんのたまに出る敬語が好きでした。

    3

    コユビ さん 2021年1月23日

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