口約束から10年後の再会、そして…? (Page 3)

もっとおっぱい触って!乳首コリコリしてぇ!
クリちゃん擦れるの気持ちいいよぉ!
ナカ、ぐちゃぐちゃにかき回してぇ!
もう我慢できない!早く入れて!奥まで突いて!!

思っていても、この期に及んで口には出せない。

でもその時はきた。

割れ目に擦り付けられて、滑りのよくなった肉棒が、私の突き出したお尻の間から、入口を探り当てた。硬く、ハリのある先端が、だらだらと汁を漏らしている穴へあてがわれると、ズッ、ズッ、ズッ、とゆっくり押し込まれた。

「んっ…!はああああっ!!」

今までの我慢がすべて無駄になるくらい、動物的で官能的な嬌声が飛び出した。春樹は私の腰を掴んで、律動を速めていく。その度に声が出るのを抑え切れなかった。
顔が見えないからだろうか。私はもう快楽に身を任せて、一心不乱に熱い棒を咥えこんでは締め付け、離さなかった。

「うぅっ、あっ、はっ、はっ…」

背後から、春樹の呻き声が聞こえると、その現実にまた赤面し、興奮した。

後ろから抜き差しされると、どうしても痛い瞬間がやってくる。深すぎるのか、なんなのか…。少し身構えていると、腰にあった右手が割れ目に潜む蕾へと伸び、くにくにと指先でこねくり回された。

「ひゃあぁっ…!!」

ナカを突かれながら、敏感な突起を弄られる…刺激が強すぎて、膝がカクカクと震えだした。ずりずりと崩れ落ちる私を春樹は支えながらも、一向に指先の動きは止めなかった。
そのまま弄られ続けて、私は叫び声にも似た嬌声をあげながら、先に果ててしまった。

すると、その痙攣や締め付けからなのか、直後に春樹のモノが一際大きくなったのを感じた。そしてイッたばかりの私のナカで暴れ狂った。私が快感の渦に巻き込まれて意識が朦朧とする中で、春樹は吐精したようだった。

ここはまだ、部屋に入ったばかりの、扉の前。
そこで、白く濁ってぐちゃぐちゃに混ざり合った私たち。パートナーがいない欲求不満?それとも…?

*****

春樹の提案で、一緒にお風呂に入ることになった。泡風呂だから見えないよ、と誘われて。
広い湯船に向かい合って浸かりながら、先ほどの情事を思い出して赤面する。
こうなることを期待して付いてきたのは私なのに。これが、今夜限りで終わってしまうのが悲しい。青春時代を引きずっていてみっともない。
セフレでもいいからつなぎ止めておきたい…。
そう思っても口には出せない。なんとも情けない限り。
長い沈黙の末、先に口を開いたのは春樹だった。

「30歳まであと2年あるけど、どうする?」

「…と、言いますと?」

「みく、おまっ!あの約束忘れたの!?」

「えぇっ!?あれ本気だったの?」

「俺今日、みくに会いに来たんだけど…」

「わ、私だって!あのときからずっと…」

「ずっと?なに?」

春樹はニヤニヤしながら次の言葉を待っている。

「好き!!」

観念した私は風呂に響く大声で叫んでやった。

「耳、いってぇなぁ…じゃ!2年早いけど、結婚すっか!!」

仕返しとばかりに大声でプロポーズ!?

「いいよー!!」

私も負けじと大声で応戦した。

10年前の、煮えきらなかった淡い想いが、こんな形ではあるけれども結ばれることとなった。

30歳まで…の約束は2年早まったこと、タイムマシンがあるなら過去の自分に教えてあげたい。

…そうなったいきさつはとても言えないけれど。

Fin.

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