お狐様は身体が目当て (Page 4)
屹立し、怒張したペニスの筋張った凹凸が、膨らんだクリトリスを擦る。
「は……あ…ぁんん」
ビリビリと電気の通ったような快感が走る。
お狐様もわたしがそれで感じていることがわかっているのだろう、ゆっくり何度も繰り返す。
クリトリスの皮が捲れ、核が直接擦られる。
急な強い刺激に身体がイキかけると、意地悪なことに、ペニスはスッと離れていく。
先ほどからヒクつき止まらない膣口に、ペニスの先っぽがちょん、と触る。
わたしは、もう自分の愛液なのか、それともお狐様のカウパーなのかわからない液でベトベトになった股をだらしなく開いて、泣いて懇願していた。
「イカせて…ぇ……ッおねがいぃ…」
もう自分から腰を振るのを止められなかった。
どうにかペニスを咥え込もうと腰を動かすも、お狐様はまたも素知らぬ顔をして、するりとペニスを蜜部の上で滑らせる。
「どうした夏目、泣いてしまって。そんなに入れてほしいのか?」
お狐様が優しく親指で、わたしの涙を拭う。
わたしは激しく、こくこくと首を振る。
そうか、と言って、お狐様はわたしをぐいと引き寄せた。
「お前が愛らしくて、少しばかり意地悪をしてしまったな」
お狐様がわたしの腰を掴み、とろけた蜜部に男根を入れ込む。
「夏目は本当に素直で、愛い子だ。いつも…」
膣をこじ開けて入ってくる圧迫感に息を飲む。
早く突いて、もっと奥まで……。
願望ばかりが膨らむも、お狐様は一向に動いてくれない。中の感触を味わうように、ペニスを入れたまま、ずっと止まっている。
焦れったくなったわたしは、自分から動いてしまおうと思ったが、腰をがっつりホールドされているため、自分で動くこともできない。
「動いてほしい?」
もはや呼吸するだけで精一杯のわたしは、上手く返事が返せない。どうにか首を縦に振る。
「……夏目、お願いだ。どうか、おれの名を呼んでくれ。呼んでくれるだけでいい」
今までとは打って変わって、縋り付くようにお狐様が切々と哀願する。
一瞬迷ったが、わたしの唇は何の抵抗もなく玉藻の名を口にしていた。
たまも。
たまも。
と呼ぶたびに、何度も何度も激しく突かれた。
ペニスがポルチオを叩くたび、わたしは絶頂を何度も迎えた。
今までのお預けをすべて与えてくれるかのような責めに、意識が飛びそうになる。
「なつめ……ッ!」
知らない人を呼ぶように、わたしの名前を呼ぶ玉藻を、ひどく愛おしいと思った。
腕を伸ばし、玉藻を抱きしめる。腕の中で、玉藻は小さく律動し、やがて温かいものが膣内に放射されたのを感じた。
ポルチオに叩きつけられる刺激を最後に、わたしは気絶するように眠りについた。
*****
長いこと射精を続けていたペニスをようやく抜いたとき、夏目はぐったりと目を閉じていた。
玉藻は慌てて、夏目に近寄り、安否を確かめる。
すうすうと寝息が聞こえたことに、ほっと胸を撫で下ろした。
無理をさせてしまったな、と玉藻はいささか反省する。
あどけなく眠る夏目を見て、玉藻は表情を緩めた。
壊れ物でも扱うように、夏目の頬の涙の跡を指でなぞる。
「早くこんな世界など捨てて、おれと来ればいいのに。……早くこちらへ来い、なつめ」
そう言って、まだ赤らむ夏目の頬を玉藻は愛おしそうに撫でた。
Fin.
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