束縛系彼氏 (Page 2)
「あっ……、んぅ、や……だぁ……」
「嫌じゃない、でしょ?美優のここ、もうこんなになってる」
身体をまさぐられ、上手く息ができなくなってくる。浅い呼吸の間からあふれる喘ぎを隠すことも忘れて、私は彼の愛撫を受け入れる。彼は私のアソコに触れ、ぐちゃぐちゃになったそこにつぷりと指を沈めた。
「あ、アッ……、んん、うぅ……」
「気持ちいい?」
「は、あッ……、んあッ、圭吾っ……!」
一本、二本と増やされていく指にドキドキする。彼と視線が交差するたびにきゅんと中を締め付けてしまって、彼に苦笑されてしまうほどだった。そんな私を知ってか知らずか、彼はフッと微笑んで言う。
「美優ってさ、本当に僕のこと好きだよね」
「あっ……、うんッ、すき……」
「僕もね、美優が僕でいっぱいになってるの見るの、好きだよ」
「私も、好きぃ……もっと、圭吾のほしい……!」
ぎゅっと手を握っておねだりすれば、彼は穏やかな表情でゆっくりとうなずいてくれる。私の脚の間に入りこんだ彼は、すでに立ち上がり始めている彼のものを私のアソコにあてがった。そしてそのままぐっと腰を進めてくる。指とは全く違う圧迫感に思わず息がつまる。苦しくて、熱くて、だけど気持ちいい。
「ん、んぅッ、あっあぁッ……!圭吾ぉ……!」
「ッ……、美優……美優ッ……!」
彼の動きがだんだん早くなって、はしたない音が部屋を満たしていく。けれど彼に揺さぶられているうちに、もうそんな音は気にならなくなっていて。動きに合わせて喘ぐことしかできなかった。
「あっアッ、だめ、も、イく……ッ、イっちゃうッ……~~~~~っ!」
彼にされるがままに絶頂を迎える。びくびくと震える身体をぎゅっと抱きしめられながら、彼も私の中で達した。刹那、熱いものが中に広がっていく感覚がする。その瞬間、私たちは本当に満ち足りた表情で笑いあえた。
*****
「ねえ、圭吾」
「うん?」
背中からぎゅっと抱き着かれたまま、私は肩越しに圭吾の方を振り向いた。その瞳は、こうして一緒にいるのにまだ不安げに揺れていて。私は思わず指先で彼の頬をなでた。
「どうしたら、安心してくれる……?」
私は、最初から圭吾のことしか見えていないのに。言っても、彼は首を横に振るだけで。
「僕にも、わからないんだ」
ごめんね。ぎゅうと抱きしめられる。でもその両腕の温かさにはなんの罪もなくて。だから許せちゃうんだろうなと思った。ちょっと面倒でちょっと重たくて、でも誰よりも私のことを愛してくれていて。そんな不器用な彼が、堪らなく愛おしい。
「ずっと、僕だけの美優でいてね」
「うん」
安心したようにフッと微笑む彼に、私は触れるだけのキスをした。
Fin.
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